車中泊を楽しむ人が増えてきていますね。
僕も車中泊大好きです。
車中泊そのものもアウトドアとして面白いですし、宿泊代を節約できる、旅の自由度が増えるなどのメリットもあります。
暑い夏から寒い冬まで車中泊を楽しみたい!という方もいるはず。
そういう季節はエンジンつけたままで眠りたいものですよね。
やっぱり快適に過ごすためにはエンジンを切りたくないのが正直なところです。
ただ、そもそも夜通しエンジンをつけたままでいいのか?
という疑問が浮かびますよね。
結論から言うと法律などで禁止されているわけではありません。
(エンジンをつけたままにすることを禁止しているパーキングエリアもあります。その場合はもちろんエンジンを切ってください)
ですが実際にはつけっぱなしで寝るべきではありません。
今回はエンジンつけたままで寝るのが良くない理由を4つ紹介します。
- 車中泊初心者
- 真夏や真冬でも車中泊を楽しみたい方
- 車中泊における他のお客さんとのトラブルを避けたい方
- エンジンをつけずに快適に車中泊をする方法を知りたい方
理由1:車中泊でエンジンをつけたままにすると周囲にとってうるさい
アイドリング状態のブロロロ……という音は結構響きます。
「自分の車の音を自分で聞く」場合は気にならないかもしれませんが、周囲にとってはかなりうるさいです。他の人が眠れなくなってもおかしくありません。
特に他の客がいる道の駅では騒音となり、トラブルの原因にもなりかねません。
そしてエンジンの始動音もかなりうるさいです。
アイドリング状態の音は気にしない方もいるかもしれませんが、こちらは本当に音が大きいですから目を覚ます人もいるでしょう。
なので「夜中だけどちょっとエンジンを入れよう……」というのも絶対にやめましょう。
ちなみにエンジンをつけたままにはしないとしても、車内にて大音量で音楽や映画を流すのもNGです。もちろん大騒ぎするのもダメですね。
思いやりを持って車中泊を!
理由2:車中泊でエンジンをつけたままだと環境への影響が大きい
車中泊でエンジンをつけたままにしていると、その間はずっと排気ガスを出し続けることになります。
正直なところ「1台の車から一晩で出る排気ガス量」は大したことはないものの、環境問題は一人一人が意識していくべきものですから、「自分一人くらい大丈夫」と考えるのは良くありません。
また、夜通しエンジンをつけたままで排気ガスを排出していると、周りから白い目で見られるかもしれません。
それに「車中泊をする人はマナーが悪い」なんて言われないためにも、一人一人が気を遣うべきですよね。
理由3:車中泊でエンジンつけたままだと一酸化炭素中毒などが怖い
排気ガスの主成分は一酸化炭素や二酸化炭素です。
排気口(マフラー)があるので通常は問題ないのですが、この排気口がなんらかの原因で詰まると、車内にガスが充満して一酸化炭素中毒になるかもしれません。
一酸化炭素中毒は最悪死に至る危険なものです。
「マフラーが詰まるなんてありえない」と感じるかもしれませんが、特に冬場の雪で詰まるケースは少なくありません!
理由4:誤操作でレバーに触れたりアクセルを踏んだりする可能性がある
また、寝ているときに誤操作でレバーを触ったりアクセルを踏んだりする可能性もあります。特にアクセルの空ぶかし状態が続くと10分程度で出火するケースもあります。
車中泊でエンジンをつけたままにしないで快適に過ごす方法
というわけで車中泊においてエンジンをつけたままで寝るのはおすすめしません。
でも、それだと快適に過ごすのは難しいのでは?と感じますよね。
「エアコンを使う以外にどうしろと?」と思う人もいますよね。
そこで、エアコンをつけずに快適に過ごすための暑さ・寒さ対策を紹介していきます。
※「何もせずに気合いで乗り切る!」というのはもちろんダメです。熱中症の恐れがあります。
夏の車中泊は窓を開ける&扇風機を回して空気を循環させる|虫対策や水分補給も
夏の暑い日にエアコン無しで車中泊をするならば、とても寝苦しいでしょう。
窓を開けて扇風機を回しましょう。
どちらかが片方だけでは効果が薄いです。
窓を開けて扇風機で外の空気を取り込み、空気を循環させることが大事です。
どちらかだけだと空気があまり動かないので涼しくならないんですよね。
ただ、窓を開けたままだと虫が入ってきます。
虫対策は結構悩む部分です(泣)
虫対策にはこれがおすすめだよ!
これを使うと簡単に網戸を張ることができます。
出典:アマゾン
車のドアごと窓を包み込むネットです。取り外しはとっても簡単です!
値段も1000円ちょっとです!
また、USB充電式の扇風機もそれなりに安く手に入ります。
こちらは買うタイミングによって少し変わるかもしれませんが2000円前後です。
出典:アマゾン
アマゾンで2000以上のレビューがついている人気商品。
モバイルバッテリーで動くのでエンジンをつけずに使えます!
クリップがついているので車の好きな場所に挟んで使えるのも便利。
あとは氷枕などを使って電力ナシで涼しくするのも良いですね。
それから水分補給も忘れないようにしましょう!
車中泊ではトイレが少し面倒だったりするので水分を控える人もいますが、それは絶対にダメです!
冬の車中泊はUSB充電暖房式でエンジンつけたままじゃなくてもポカポカ!
冬の車中泊はもちろん寒いです!暖を取らないとロクに眠れないどころか、まともに身体を動かせないかもしれません。
モバイルバッテリーのUSB充電暖房がおすすめです。
小型ですがかなり暖かいですよ。
地域によっては4~6月、そして9月半ばくらいからの車中泊でも寒いかもしれません。油断せずにきちんと対策をしましょう。
ポータブル電源でオールシーズン車中泊が快適に!
ポータブル電源はコンセントに差さなくても電源を取れる機械です。
容量は様々で、大容量なら一晩扇風機や電気毛布をつけっぱなしにすることもできます。
値段はかなり高いですが(数万円~数十万円)、車中泊やキャンプをより楽しみたいなら検討してみるといいでしょう!
エンジンつけたままじゃないと無理!な真夏・真冬の車中泊はおすすめしません
エンジンをつけずに快適に車中泊をする方法を紹介しましたが、正直真夏や真冬はやめたほうがいいです。
よっぽど車中泊が好きで「むしろ難易度が高いからやってみたい!」という気持ちがない限りは。いえ、やっぱり危険なのでおすすめしません(笑)
素直にホテルに泊まろう!
車中泊がしやすいのは春や秋。
また、梅雨時や暴風雨の日も避けるのが無難です。
安全に車中泊をするためのその他のポイント|エンジン以外のことも
続いて安全に車中泊をするためのエンジン関連以外のポイントを紹介していきます。
エンジンをつけたままにしないとしても、泊まり方によっては危険もあります。
1:できるだけ日陰に駐車する
できるだけ日陰に駐車しましょう。
「夜に眠るのだからそれは考えなくていいのでは?」と感じるかもしれませんが、特に夏場は朝4~5時くらいには日が出ますから考慮が必要です。
また、車中泊はマイペースでできますから日中に眠る人もいますよね。
この場合ももちろん日陰に停めることをおすすめします。
2:防犯対策をする
トイレに行くなど数分間車から離れるだけでも施錠をしましょう。また、寝る前にカギをかけることももちろん大事です。
それからできるだけ周りに人がいるところで車中泊をしましょう。人のいないところは静かであり快適ですが、何かあったときに助けを呼びにくいです。近くに人がいなければいないほど、車上荒らしに狙われやすくなると言われています。
そしてスマートフォンを常にポケットに入れるなどしてすぐに連絡できるようにしておくことも大事です(トイレに行くときも身につける)。
もちろん連絡を取れないと意味がありませんから、電波が届かない場所では車中泊をしないことをおすすめします。
また、女性一人で車中泊をする場合は、男物のアイテムを飾っておくと防犯対策になりますよ。
3:横になってゆったり眠る
座っているような状態で長時間眠ると、エコノミー症候群になって脚が痛んだり腫れたりする恐れがあります。ですから後部座席などのスペースに横になり、ゆったり眠ることをおすすめします。
また、眠るときはジャージやパジャマなどの身体への負担が少ない服装で眠ると良いでしょう。普段着でそのまま眠ると血行が悪くなるかもしれません。
さらに水分をこまめに摂るとエコノミー症候群のリスクが下がりますから、手元にペットボトルを置いて、目が覚めるたびに少しずつ飲むことを推奨します。
4:インターネットの使いすぎに気を付ける
意外と多いのが車中泊においてインターネットを使いすぎて、すぐに通信制限が発生してしまうというトラブル。
特に自宅にWi-Fi環境がある場合、普段と同じ感覚でネットを利用してしまうかもしれないので気をつけてください。
また、もちろんスマートフォンのモバイルバッテリーも持っていくとは思いますが、ネットを使いすぎて充電が切れ、いざというとき使えないとなること困りますよね。
車中泊をするならネット以外にも時間を潰せる方法を用意しておくと良いかもしれませんね。
まとめ:エンジンをつけたままの車中泊はおすすめしません
エンジンつけたままの車中泊についてお伝えしました。
- 法的に禁止されているわけではない
- 騒音、環境問題、一酸化炭素中毒などがあるのでおすすめしない
- エンジンをつけずに快適に車中泊をする方法は色々ある
これから車中泊をする方はなるべくエンジンをつけずに今回紹介した方法を実践してみてくださいね。