「家での焚き火が通報された!」違法じゃないのになぜ?理由と対策紹介

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家の庭で焚火をしたいけど違法ではない?

キャンプでやるような小規模な焚き火であれば庭や家でもOKです。

ただし、規模や環境、焚き火で燃やすものなどによっては違法となります。
また、法律的には問題がないとしても、近隣住民に迷惑がかかって通報される恐れもあります。

今回は焚き火に関する色々な法律をチェックして、健全に庭で焚き火をするための方法を確認していきましょう。

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庭など家で焚き火したい人が知るべき5つの法律|違法行為に注意

家の庭や公園で焚き火をする時は5つの法律が関わる

家で焚き火・庭で焚火したい人、それから公園などでの焚き火も考えている人は、以下の5つの法律を確認して違法行為をしないようにしましょう。

  • 軽犯罪法
  • 自然公園法
  • 都市公園法
  • 廃棄物処理法
  • 消防法

また、あなたの住んでいる地域の条例もチェックしてください。

軽犯罪法

軽犯罪法第1条9号では、「相当の注意をしないで、建物、森林その他燃えるような物の附近で火をたき、又はガソリンその他引火し易い物の附近で火気を用いた者」を拘留又は科料に処すことが定められている。したがって、他の法令で認められている焚き火であっても、注意を怠れば刑法犯となる可能性がある。

出典:Wikipedia

「近くに燃える物があるにもかかわらず焚き火をすると罰せられる可能性がある」ということです。

1日以上30日未満の拘留もしくは1000円以上1万円未満の罰金に処されます。

冒頭で「小規模な焚き火なら大丈夫」とお伝えしましたが、それも「細心の注意を払う」という前提があってこその話であることを忘れてはいけません。

焚き火台を使う場合、下の芝生などに燃え移る可能性もあります。なので焚き火台の下に必ず焚き火シートを敷くか、灰の受け皿付きの焚き火台を使用しましょう。

こちらの焚き火台は3000円という安さで受け皿も付いているのでコスパ最強です!

自然公園法

庭で焚火したい、家で焚き火したいという方には直接関係ありませんが、違法行為をしないためにもこちらの法律も確認しておきましょう。

日本の自然公園は、自然公園法によって4つの地区・地域に分かれており、その中の一つに「特別保護地区」のエリアが指定されている箇所がある。指定箇所では焚き火は事前の許可が必要となっている(罰則あり、ただし非常災害のために必要な応急措置として行う行為は規制されていない。また、自然公園法では特別保護地区以外の3つの地区・地域では許可を必要としない)。なお環境省は公の場で「焜炉(こんろ)は焚き火に入るかと聞かれた場合に、そうではない」「自然公園法上は、焜炉は規制の対象外」と明言しておりアルコールストーブ、バーベキュー焜炉、卓上型カートリッジ式焜炉(カセットコンロ)、七輪などは含まれないと考えられ、特別保護地区内での常識的な使用においてこれら専用の加熱器具の使用に許可申請は必要ない。

出典:Wikipedia

自然公園とは風景地を利用して作られる公園で、国立公園・国定公園・都道府県立自然公園の3種類があります。

簡単に言うと

  • 自然公園で焚き火をする場合、特別保護地区内では申請が必要
  • 自然公園でも、特別保護地区内でなければ焚き火をするのに許可はいらない
  • バーベキューやカセットコンロを使った調理も許可なくできる

都市公園法

都市公園法11条4号では公衆の都市公園の利用に著しい支障を及ぼす怖れのある行為が禁止されており、その具体例として施行令18条3号で「公園管理者が指定した場所以外の場所で焚き火をすること」が挙げられている(罰則として10万円以下の科料あり)。市街地の公園で酔客や若者などが焚き火をして警官などに警告されるケースの根拠法は多くはこれである。なお、この法律は自然公園法によって指定されている自然公園には適用されない。

出典:Wikipedia

こちらは簡単に言うと「市街地にあるような公園で焚き火をする場合は管理者次第」という内容です。

自然公園、都市公園ともに公共の場ですから、他の迷惑にならないように気を付けましょう。そうでないと罰せられる可能性があります。

また、どこで焚き火をする場合にも当てはまりますが、最後は必ず火の後始末をしましょう。

ちょっとでも火が残っていれば、それが大きな火災を招くかもしれません。

火の消し方について解説した記事はこちら。

廃棄物処理法

燃料としてごみ(廃棄物)を燃やすことは廃棄物処理法に基づく不法焼却(16条の2)による規制対象となる可能性がある(しかし、この法律では原則として「焚き火」と「軽微な範囲での廃棄物の焼却」は規制されていない)。

出典:Wikipedia

つまり「庭で焚き火したい(家で焚き火したい)。よし、ついでにゴミを燃やそう」というのは違法ということです。この行為はもはや「焚き火」とはみなされず、「ゴミを燃やす不法行為」と判断されるわけですね。

ただ、「紙や落ち葉を燃やすレベルの小規模な焚き火」であれば、文字通り「焚き火」、もしくは「軽微な範囲での廃棄物の焼却」とみなされ違法行為にはならないということです。

そのためキャンプで行うくらいの焚き火であれば大丈夫でしょう。

ですが、庭で焚き火したい場合、煙やススが出過ぎないようにしましょう。近所に迷惑をかけるレベルで出ると通報されるかもしれません。

消防法

消防法で知っておくべきポイントは、

  • 家や庭で焚き火をする場合は、消火の用意をしておけばOK
  • 消防署員が焚き火を見つけて「火災の危険がある」と判断した場合は消火できる

「消防署員が焚き火を見つけて~」という表現を使いましたが、実際には「近所の人に、焚き火の煙を火事と勘違いされる→消防署に通報される」というパターンが多いです。
ですから焚き火をするのであれば、火事や野焼きなどと思われないようにしましょう。

消防法に違反すると30万円以下の罰金もしくは拘留に処されます。

家で焚き火・庭で焚き火したいなら「小規模な焚き火+消火準備」を徹底する

ここまで焚き火関連の法律や、それに基づく違反行為について解説しました。
キャンプ場以外で焚き火をするなら以下のことを頭に入れておきましょう。

キャンプ場以外の場所で焚き火をするなら
  • 家の庭:小規模な焚き火ならOK
  • 自然公園:特別保護地区以外なら可能(特別保護地区は申請が必要)
  • 都市公園:管理者による
  • 河原・河川敷:小規模な焚き火ならOK(場所によっては禁止)
青年

小規模なら意外とどこでもできるのか!

法律を守っていても通報される・迷惑をかける可能性はある

だいたいの場所は小規模な焚き火なら可能です。

ですがこれはあくまで法律的な話でしかありません。

いくら違法行為はしていないとしても、近隣住民や通りがかった人に通報されるかもしれません。

焚き火に興味がない人からすれば、「なぜか火が出ている」という認識になるのも当然ですよね。

先ほどもお伝えした通り、河原で焚き火をしていたら通報されて、消防員がやってくることもあります。そして法律的には問題がなくても「紛らわしいことはしないでくださいね」と注意をされることもあるかもしれません。

ぱら

もちろん迷惑をかけていたなら悪いのはこっちですが…

ですので自宅の庭での焚き火に留めて、公共の場(公園)などでは焚き火をしないことをおすすめします。もちろんキャンプ場などで焚き火を楽しむのはOKです!

それでも公共の場で焚き火をする場合は、なるべく人目につかない時間帯や場所を選びましょう。

家で焚き火・庭で焚き火をしたいなら煙を減らす工夫をしましょう

ここまでお伝えした通り、庭で焚き火をするハードルは低いものの、煙が大きく出てしまえれば「通報→消防員が来る」という流れになってもおかしくありません。

なので煙を減らす工夫をすることが大事です。

ぱら

ポイントは二次燃焼で煙も燃やすことだよ。

二次燃焼とはざっくり言うと「煙を燃やすこと」です。これなら煙が減ります。

二次燃焼については二次燃焼とは?二次燃焼が可能な人気の焚き火台を5つご紹介!で詳しく説明しています。二次燃焼ができるおすすめ焚き火台も5つ紹介しているのでぜひご覧ください。

通報されたというケースも|家で焚き火したい人が注意すべき3つのこと

庭で焚き火をする時に注意すること

家での焚き火は法律的に小規模なら違法ではありませんが、実際には近隣住民に通報されたというケースもあります。

そこで、家で焚き火をしたい人が注意すべきことを3つ紹介します。

1:近所に挨拶をしておくと良いでしょう

法律を守るのであれば、あとは「近所からの理解を得られるか」の問題になりますから、焚き火をする前に近隣住民に挨拶をしておくと良いでしょう。
また、お住まいの地域の雰囲気にもよりますが、近所の人達に「焚き火やバーベキューが好きな人」と認識してもらえれば通報されることはなくなるはずです。

2:通報が入ったら消防署は動かざるを得ない|通報する人は悪くない

消防署は「通報が入ったら出動するしかない」という立場です。
また、通報する人は何も悪くありません。先ほどもお伝えしましたが、焚き火に興味がない方からすれば「火だ!大変だ!」と感じてもおかしくありません。

焚き火を愛するのであれば、「焚き火に理解を示さない人や、消防署が悪い」という感覚を持つべきではありませんよね。

3:焚き火関連の法解釈については専門家の中でも見解が割れることもある

例えば、「○○というやり方で焚き火をしても大丈夫でしょうか?」と複数の弁護士に相談すると、それぞれ微妙に違う答えが返ってくることもあります。
また、自治体などに問い合わせる場合でも、そのときの返答してくれる職員によって異なることを言ってくる可能性もあります。

それくらい焚き火関連のルールは曖昧なのです。
そのため、「法律的な部分を突き詰めてから焚き火をしよう」と思ってもムダに終わるかもしれません。

ですから、「誰が見ても大丈夫なレベルで法律を守りつつ、あとはしっかりとマナー・モラルを守る」ということが必要になると言えます。

家の中で焚き火気分を味わうための3つの方法

最後に「家で焚き火・庭で焚き火したいけれどちょっと面倒……」という方に向けて、家の中で焚き火気分を味わう方法を3つ紹介します。

1:焚き火の動画を観る

「動画なんて物足りない」と感じるかもしれませんが、動画でも「炎ならではの1/fゆらぎ、音、色合いでリラックス……」などの効果は得られます。最近では「数時間ずっと焚き火の映像だけを流す動画」などもありますので試してみてはいかがでしょうか。

1/fゆらぎ:生物が元々持っている一定のリズムやパターンのこと。このゆらぎを見たり聴いたりすると、脳のアルファ波が優勢になるためリラックスできます。

2:キャンドル

家の中で安全に扱えるキャンドルが色々あるので、こちらも探してみてはいかがでしょうか。中にはちゃんと「パチパチ」と音が出るものさえあります。

3:焚き火のようなライト

こちらはライトですから火を使いません。安全性を優先したい方には特におすすめです。
ライトではあるものの、焚き火の1/fゆらぎをしっかりと再現してくれるものもあります。

まとめ:法律を守って楽しく焚き火を!

焚き火に関する法律などについてお話ししました。

要点のまとめ
  • 小規模な焚き火なら基本OK
  • どこで焚き火をするとしても消火準備をきちんと行う
  • マナーはしっかり守る
  • 公園や河原は事前に確認する
  • 通報の可能性もある

まとめると「焚き火関連の違法行為を避けるのは難しくない。法律以上に気を遣うべきなのはマナーやモラルの部分」ということになるでしょう。

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