昨今のキャンプブームから、山を購入しプライベートキャンプ場とする人が増えていますね。
山の一部の土地を買えば、その区画は自分のものな訳ですから静かで自由なキャンプを楽しむことができます。
これは根っからのキャンプ好きには大きなメリットです。
一般のキャンプ場だとどうしてもマナーの悪い人がいるから不快だよね。
しかし、自分専用の山を所有することはメリットだけではなく苦労することも多いです。
実際、そこが落とし穴となり山を買ったことを後悔する人も少なくないとか。
今回は山の相場や山を所有することのメリットとデメリットなどについて解説します。山の購入に興味のある方は是非参考にしてください。
山を買うには山林バンクというサイトがおすすめ
山を買うと言ってもどうやって買えばいいのでしょうか。
住宅の不動産があるように、山の不動産が存在します。
一番有名なのは山林バンクというサイトです。
日本の山は約6割が私有地で、管理の大変さなど様々な事情から売却したいという人が多いようです。
山林バンクはそんな人たちとこれから山を買いたい人を繋ぐサイトで、全国各地の山林の情報を掲載しています。
サイトのリンク貼っておきます。
山はいくらで買える?相場は?
漠然に山を買うと言ってもいくらくらいかかるのでしょうか。
実は、山の価値は様々な条件で変動する為、相場というものは無いに等しいようです。
その条件とは以下の通り。
- アクセスの良さ(隣接する道路の有無)
- 平地の面積
- 川や沢の有無
- 景色の良さ
- 樹木の質
等々、やはり利便性や環境が良ければ住宅同様値段が高くなるみたいです。
坪単価で言えば、坪100円〜坪10,000円以上と幅広く価格設定がされているほどその山によって差があるようなので、安い山だと驚くほど低い値段で買えてしまうこともあります。
山を買うメリット
山を買い、プライベートキャンプ場を手に入れることで得られるメリットは以下の通り。
- 静かでゆっくりとキャンプできる
- 人目を気にせずキャンプできる
- 時間に縛られない
ひとつずつ説明します。
1.静かでゆっくりとキャンプできる
自分の土地でキャンプをするので、他の利用客が来ることはありません。
自分だけの空間でゆったりとキャンプができるのはキャンパーにとって最大のメリットである筈です。
2.人目を気にせずキャンプできる
一般のキャンプ場でキャンプをする場合、知らない人に見られているような気がして嫌だ…と感じる方もいるかもしれません。
また、初心者だと失敗するところや苦戦しているところを見られたくないという気持ちもありますよね。
ですが先程言った通り他の利用客がいないので人目を気にすることはありません。
自分がしたいことを思う存分楽しむことができるのも大きな魅力です。
但し1人だとしてもマナーは守ること!
ちなみに余計なお世話かもしれませんがキャンプで人の目を気にする必要はまったくありませんよ!全てのキャンプは平等です。
3.時間に縛られない
一般のキャンプ場だと予約したり、チェックイン・アウトの時間を気にしなければいけません。
雨が降っていてテントが濡れていてもチェックアウトの時間が迫れば乾燥できずに撤収…なんてこともありますね。
しかし自分の土地でキャンプをする場合、何時間、何日間いようが自由です。
時間に縛られないって最高ですね。
山を買うデメリット|後悔の声が多い
山を買い、プライベートキャンプ場とすることで得られるメリットがあると同時に、数々のデメリットも存在します。
山を買った人はこの思わぬデメリットの落とし穴にはまり、購入したことを後悔する人が多いようです。
デメリットは以下の通り。
- 管理が大変
- 不法投棄の被害に遭うことも
- 近隣住民と土地問題などでトラブル
- 野生動物の被害に遭う
こちらもひとつずつ説明します。
1.管理が大変
山を買えばその土地は自分のものです。つまり環境整備も自分で行わなければ行けません。
特に大変なのが草刈りです。自宅の庭の草刈りをしたことあるならわかるかもしれませんが草刈りは見た目以上に重労働。
それに草を刈っても、2週間〜1ヶ月ほどで元通り。考えただけでうんざりです(笑)
よほど好きでないと綺麗な状態を保つのは厳しいかもしれません。
2.不法投棄の被害に遭うことも
ある日、いつものように自分の山に向かうと冷蔵庫などの粗大ゴミを捨てられていた…。なんてこともあるようです。
その方は犯人を見つけるのも難しく、泣く泣く自分で処理することに。その時の費用は購入費よりも高かったとか。
3.近隣住民と土地問題などでトラブル
山を買うと言っても、ひとつの山を区画分けしてたくさんの所有者がいる状態であることがほとんどです。
その場合、土地間の境界線は非常に曖昧でそれが原因で隣人や近隣住民とトラブルになることもあるようです。
しかし境界線の曖昧さについては仕方の無いこと。近隣の隣人への挨拶などで印象を良くしておけばトラブルも最小限に抑えられるかもしれないですね。
4.野生動物の被害に遭う
山は自然が多く、当然野生動物が多く住んでいます。
特に注意すべきは猪や熊です。
食べ物を外に放置しておくと匂いで寄ってくる可能性があるので注意しましょう。ちなみに埋めても掘り返されます。
熊なんかに遭遇すれば命が危険です。
以下の記事で熊に出会わない対策や遭遇した場合の対処法を解説しているので併せて読んでおくといざというときに役立つかもしれません。
山で危険なのは野生動物だけではありません。先日、マダニに噛まれてしまいました。最悪の場合死に至るウイルスを持っているマダニはとても恐ろしい虫です。詳しく知りたい方は【他人事ではない】死亡例も。山で知らぬ間にマダニに噛まれてた話。も読んでみてください。というか是非読んで頂きたい。
山を買う前に一度見に行くのが理想
家探しの内見のように、山も一度見に行ければ理想です。
勾配(傾斜)のきつさ、近隣住民の有無、利便性…
などなど、写真ではわからないことはたくさんあります。
可能であれば下見に行くようにしましょう。
まとめ:山を買うときは後悔しないよう慎重かつ冷静に
山の購入について話しました。
- 山を買うなら山林バンク
- 山の値段はピンキリ
- 当然メリットは大きい
- ただしデメリットも実は大きい
- 下見に行ければ理想
もし山の購入を検討しているならば目先のキャンプ欲だけでは無く、長い目で見て本当に後悔しないか一度立ち止まって冷静に考えてみましょう。