色々なキャラクターとなっていて可愛いイメージがあるかもしれないですが、とても怖い動物である熊。
人間では太刀打ちできない身体能力と力を持っており、襲われるとひとたまりもありません。
実際キャンプや山菜狩りなどで熊に遭遇してしまい、人身被害も起こっているので恐ろしいですよね。
そんな熊ですが、出会ったら即アウトかと言われると実は違って、様々な対処法が存在します。
万が一熊に出会った時、この記事で紹介する知識を活用すれば無事でいられる確率もグンと上がるので、是非参考にしてくださいね。
熊の恐るべき能力|絶対出会いたくない
最初に熊が人間にとってどれだけ絶望的な能力を持っているのか、簡単に解説します。
熊は非常に高い運動能力を持っており、時速40〜50kmで走ると言われています。
100Mを遅くても9秒で走るスピードと言うとイメージがしやすいですかね?
ウサイン・ボルトより早いやないかい…
更に熊は鋭い爪と大きな歯を備えており、鉄筋をへし折る、鉄板を噛み砕く、100kgの鉄の檻をひっくり返すなどの怪力の持ち主です。
続いて味覚以外の五感ですが
- 嗅覚:犬並に鋭い。
- 視覚:人並かそれ以上に良い。
- 聴覚:高音に敏感で低音に鈍感、小さな音でも聞き分ける。
- 触覚:触毛感覚は鈍感。厚い皮下脂肪がある。
特記すべきは厚い皮下脂肪があること。このおかげで熊は有刺鉄線を物ともしないほど防御力が高いため、攻守共に人間に比べると桁違いの化け物って訳ですね。
まともに戦って勝ち目はございません。
ちなみに、熊は木登りや水泳も得意な為、高所や水中に逃げてもすぐに追いつかれてしまうかも…。
遭遇しないようにする対策が一番重要!
熊に出会ってしまった時の対策はいくつかありますが、まずは遭遇しないようにすることが重要です。
その為の対策は以下の通り。
複数人で行動する
もし森林地帯でキャンプなどを行っている場合、1人で行動するよりも複数人で行動する方が安全です。
熊にとっても人間は未知の怖い存在であって、それが複数いれば基本的に近寄ってくることはありません。
音や匂いで自分の存在をアピール
上記の通り、熊にとっても人間は怖い存在です。
よく聞く、鈴や笛を持ち歩くという方法は人間がいるということを知らせる為、効果的な方法です。
ネットで人気の鈴
ボタンを押すだけで笛の音を発することができる電子ホイッスルも有効です。
この電子ホイッスル。対人間の防犯ブザーにもなりそうですよね。
また、蚊取り線香の匂いも熊避けに有効みたいですよ。
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残飯や生ゴミを外に放置しない
残飯や生ゴミを外に放置しておくと匂いで熊が寄ってくる可能性があります。
その時仮に襲われることは無かったとしても、残飯を食べた熊はそれが食べれることを学び、人に近づきやすくなる為ゴミを外に放置するのは絶対にやめましょう。
キャンプとかは特に注意ですね。
カラスも寄ってくるし良いことありません。
クマの出没警報が出ている周辺に立ち入らない
これは当たり前なことなのですが、出没警報が出ている地域に近づけば当然熊に遭遇する確率は上がります。
警報が出ている場所には近づかないようにしましょう。
新しい糞や足跡がある場合は立ち去る
新しい糞や足跡を発見した場合は近くに熊が潜んでいる可能性が高いです。
従って、これらを発見した場合は大人しく立ち去るのが吉でしょう。
もし熊に遭遇したら|目を合わせる?合わせない?
もし万が一熊に遭遇してしまった場合、決して背中を見せて逃げ出してはいけません。熊の狩猟本能で追ってくるからです。
追われたら高確率で追いつかれてしまいます。
熊に遭遇した場合、熊の顔を視界に常にぼんやりと見つめながらゆっくりと後ずさりする形で距離を取っていきましょう。
目を合わすべきか合わさないべきか、意見は割れていますが、それは出会った熊によるとしか言えません。熊にも人間と同じように性格があり、相手に合わせた対処をするべきです。
ただし人間と違うところは言葉が通じず、コミュニケーションが取れないところです。一歩間違えた対処をしてしまえば襲われて命を落とすことから、熊には出会わないようにすることが一番重要なのです。
また、余裕がある場合は熊との間に遮蔽物(木や岩)を置くように移動できると熊の突進を防げます。
熊に至近距離で遭遇してしまった場合の対処法
上記のゆっくりと後ずさりしていく方法は、熊が襲ってこずにお互い様子見の場合の対処法です。
ここではもし熊が接近してきた場合の対処法を解説します。
熊撃退スプレーを使う
熊に攻撃を仕掛けるなら熊撃退スプレーが有効です。(有効距離5M以内)
顔に吹きかけることで目や鼻、のどの粘膜を刺激し撃退することができます。
このスプレー、熊が大声で鳴くほど強力で、熊の闘争心を一気に失わせ退散させることができます。
それに一時的な刺激を与えるだけで、熊への影響も無害です。
少々高価ですが、山へよく行くなら必ず1本は常備しておきましょう。
うつ伏せになり急所を隠す
もし熊に接近されてしまった、もしくは近距離で遭遇してしまい、熊撃退スプレーもない場合、逃げるよりも地面にうつぶせになって腹部を守り、両手で首と顔面を守る方法が1番助かる見込みがあります。
この時にリュックを背負っていれば背中の防御にもなります。
攻撃を受ける可能性はありますが、重症を防げます。
熊に遭遇した時にやってはいけないこと
上記で熊に遭遇した際の対処法を紹介しましたが、それとは逆にやってはいけない行動がいくつかあります。
これから出てくるNG集は熊に襲われる可能性を高めるので、絶対にやってはいけません。
至近距離で叫ぶのはNG
熊に遭遇し、大声で助けを呼びたくなる気持ちはわかります。
しかし大声を出すと熊にとってストレスとなったり興奮したり襲いかかってくる場合があります。
走って逃げるのはNG
熊に遭遇した場合、恐怖ですぐに逃げ出したくなりますよね。
しかしこれは逆効果。
熊は走り去るものを追いかける習性がある為、追いかけられ攻撃されてしまいます。
前述したように、熊のスピードは時速40〜50kmと人間ではすぐに追いつかれてしまうスピードです。
そのため走って逃げるのは厳禁です。
死んだふりはNG
よく熊に遭遇したら死んだふりをすればやり過ごせると聞いたことがありませんか?
ですがこれは間違った知識です。
熊は動物の死体も食べます。従って、死んだふりをしているとかえって興味を引いてしまう結果となる可能性があります。
熊の活動時間と冬眠期間
熊の活動時間は明け方と夕方で、午前4時〜7時頃と午後5時〜9時頃に活動が活発になります。
冬眠期間は、早い個体で11月20日頃から、遅い個体は12月20日くらいまでには冬ごもりに入り、4〜6ヶ月間ほど穴の中で過ごします。
なので、冬のアウトドアでは熊に遭遇する可能性はかなり低いです。
まとめ:熊に遭遇しないようにする対策を十分に
熊の対処法について話しました。
- 熊の運動能力は人間に比べて非常に高い
- 熊も人間が怖い
- まずは出会わない対策を
- 遭遇した時は冷静に対処する
仮に熊に出会ったとしても絶望的ではありません。
焦らず冷静に対処すれば熊に刺激を与えずやり過ごすことができます。
また、熊撃退スプレーは必ず常備しましょう。あなたの身を守るのはあなたです。
猪に遭遇した場合の対処法は以下の記事で。