キャンプの醍醐味である焚き火ですが、経験が浅い方はどれくらいの薪が必要なのかイメージしにくいものですよね。
足りなくなるのも嫌だし、余りすぎるのも嫌だなあ。
結論から言うとどのような目的で焚き火をするのか、更に言うと薪の種類によっても必要量は変わってきます。
そこで今回は焚き火の目的毎に必要となる薪の量と、焚き火の際に薪の使用量を抑える方法を解説していきます。
適切な薪の量を知って快適なキャンプにしてくださいね。
【はじめに】焚き火をする際は焚き火台を使おう!
まず大前提として、焚き火をする際は焚き火台を使用してください。
昔は地面に直に焚き火をしても問題なかったのですが、最近ではほとんどのキャンプ場が直火禁止となってきています。
理由としてはキャンプブームでキャンプ人口が増えるに伴いマナーの悪い利用者も増えており、直火で焚き火をした後の処理が不適切なため地面にダメージを与えてしまったり、景観が損なわれてしまうなどのケースが増えてきているからです。
結構大きな問題となっていますよね。悲しい現実です…。
環境を守るためにもキャンパーとして、焚き火をする際は焚き火台を使用してください。
また、焚き火シートを焚き火台の下に敷くことで飛び散った火花も防ぐことができます。
薪の種類を知っておこう!
本題に戻ります。
まず、薪の種類は大きく分けて針葉樹と広葉樹の2種類があり、それぞれ燃え方に違いがあります。
この2種類に違いについて詳しく紹介していきます。
針葉樹
針葉樹の薪は油分を多く含んでおり、火が付きやすいですが、密度が低いため燃え尽きやすいことが特徴です。
代表的な針葉樹はマツ、ヒノキ、スギなどが挙げられます。
特に松は油分を多く含んでいるため火付けとしては最適です。松ぼっくりがよく火種として利用されるのはその為です。
広葉樹
広葉樹の薪は火がつきにくいですが、木の密度が高いため燃焼時間は長いです。
代表的な広葉樹はモミジや桜、ケヤキなどがあります。
密度が高いため薪を割るのが大変で、焚き火の着火段階に使用するには向きません。針葉樹である程度火が育ててから広葉樹を使うようにするのが一般的です。
広葉樹は火持ちが良いので薪ストーブの燃料として使うのにもおすすめです!
焚き火で使用する薪の量は?
焚き火で使用する薪の量を解説していきます。
冒頭でお話したように、焚き火で使用する薪の量は薪の種類やその時の状況によって変わってきますのであくまで目安として参考にしてください。
薪の種類は2種類あり、針葉樹だと5㎏で約1時間ほど持つと言われています。広葉樹だと大体針葉樹の倍は長く燃えると言われています。
つまり広葉樹は5kgで約2時間の焚き火ができるってことだね。
あくまで目安ということを忘れずに!
5kgでできる焚き火の時間を基準にすれば、あとは自分がどれくらい焚き火をするかで薪の量を増減すればいいのでイメージしやすいですよね。
5kg単位で増減するのがいいかもしれないね。
ただ、風の強さや薪の乾燥具合、薪の組み方などその時の状況によっても燃える時間は変わってきます。
風が強いとガンガン燃えてすぐ燃え尽きてしまいます!
焚き火を観賞するだけでなく、料理やストーブの燃料としても使うなら更に薪は必要となります。特に薪ストーブで暖を取ろうと思っているなら足りなくなるとかなり困るので多めに持っていくのが無難ではないでしょうか。
余っても次に持ち越せば良いですよね。
薪の消費量を抑える方法
焚き火で薪の使用量(消費量)を抑える方法は以下の3点です。
- 針葉樹と広葉樹を使用する
- 薪を平行に置く
- 太目の薪を使用する
それぞれ説明します。
針葉樹と広葉樹を使用する
上記でも説明しましたが、針葉樹は燃えやすい一方で燃焼時間が短く、逆に広葉樹は燃えにくいですが燃焼時間が長いです。
そのため、最初の火付けの時は針葉樹を使用し、火力が上がってきたら薪を広葉樹に変えると燃焼時間を長くすることができ、薪の消費量を抑えることができます。
薪を平行に置く
薪を平行に置くことで空気の通り道が狭くなり、薪が燃えにくくなります。
逆に薪を円錐型に組むと空気が入りやすくなり、良く燃えるようになります。
焚き火は基本的に燃え尽きさせて終わるのが理想です。空気の通る量をコントロールできれば終わる時間を狙うことができますね。
太目の薪を使用する
細い薪は火が付きやすいので火付けに使いますが、逆に太目の薪は火が付きにくい分長く燃えます。
燃える時間を延ばすことで薪の消費量を抑えることができます。
まとめ
焚き火に使う薪の量や消費量を抑える方法を紹介しました。
- 針葉樹は5kgで約1時間
- 広葉樹は5kgで約2時間
- 風の強さなど状況によって時間は変わってくる
- 少ないよりは多めに持って行ったほうが良い
- 空気の通り方をコントロールして時間を調整できる
焚き火に使う薪の量は特に初心者にとってはイメージしにくいものです。
この記事で紹介した知識を参考に、焚き火を楽しんでいただけたらと思います。