熾火(おきび)という言葉を聞いたことがありますか?
あまり聞き慣れないかもしれないですがおそらくキャンプやBBQをしたことがあるならきっと誰しも見たことがある状態です。
BBQで炭の火力が強すぎて表面しか火が通っていない状態(半生)で食材を食べてしまい、腹痛に襲われた。又はお腹を壊さないか心配になった。という経験は多くの方にあると思います。
アウトドアで調理するのに最適な状態と言われているのが熾火で、食材にしっかりと火を通すことができますよ。
この記事を読んで熾火について知り、アウトドアでの食中毒の危険を排除しましょう!
熾火(おきび)とは
熾火とは炭又は薪が火は上がっていないが赤くメラメラと燃えている状態のことを言います。
熾火も綺麗ね… pic.twitter.com/Nzq0d0UBFt
— ぱら🦥ミドルドアキャンパー (@parafamcamp) July 24, 2020
薪で例えるならば、最初に火をつけるとパチパチと音を出し炎を上げながら燃えますね。
これがしばらくすると、炎が消えて薪が表面は白く中は真っ赤な状態になります。この状態を熾火と言います。
炭みたいな感じになるよ!
熾火は調理に向いている
熾火は煙が少なく、一見火が消えそうな状態に見えますが火力は安定しています。
熾火の温度は700度以上!
更に火が上がっていないため、直火とならないので食材の中からじっくり火を通すことができます。
ちなみに当然ですが、食材が熾火に近いほど高火力で食材を焼くことができます。
僕が使っている焚火台は3000円ほどの安いものですが、炭や薪に網が近い為、少ない燃料で美味しく焼くことができます。
それでも無骨でかっこいい直火調理をしたい!という方。…めちゃくちゃ気持ちわかります。
そんな時は火が食材に直接当たらないように鉄板やダッチオーブンを使えば美味しく調理できますよ。
熾火の作り方
調理に便利な熾火ですが、作り方は至って簡単で、着火してから放置しておくだけです。
しっかりと炎を上げて燃やしておくと、時間と共に炎が収まります。
この時に薪や炭の芯が真っ赤になっていれば熾火の完成です。
火をつけちゃえば基本放置でいいんだね。
薪へ火をつけるのは初心者には意外と難しいものです。焚火の付け方については以下の記事で解説しています。
BBQ等、調理終了後の火の後始末は確実に行いましょう。処理方法については以下の記事で。
熾火の火力調整は正確にはできない?
熾火の火力調整をする方法は3点。
- 薪(炭)の量を増減
- 薪(炭)の密集度
- 食材との距離
いずれも感覚的な方法となり、中でも薪の量を足して火が強くなりすぎた場合は火消し壺がない限りは基本的に減らすことができません。
高さ調整の方法も、トライポッドを使うか、高さ調整ができる焚き火台を使えば可能ですが持っていない人は買わなければいけないです。
従って正確な火力を調整するのは様々な観点から少々難易度が高いかもしれませんね。
一方、点火から火力調整までずば抜けて簡単なのがカセットコンロやシングルバーナーです。
つまみを回すだけで細かい火力調整ができるので誰でも扱えます。
なにより点火と消火が一瞬だ!
料理を手っ取り早く済ませたい場合はガス調理器の方が優れている点が多いように感じます。
まとめ:熾火を使いこなして美味しい料理を
熾火について話しました。
- 煙が少なく、安定した火力で料理に向いている
- 基本的に薪に着火して放置するだけで作れる
- 火力調整が割と面倒
- 簡単な調理はガス調理器リンクのほうが優秀
熾火は調理に向いているだけでなく、鑑賞としても焚き火同様に癒し効果があります。上手く使いこなしてより良いキャンプを楽しみましょう!