七輪で焼き肉をすると、肉の美味しさが格段に上がります。しかも後片付けがとても楽。
炭火で焼くだけで美味しさを格上げしてくれる七輪ですが、初めて使う人はどうやって使ったらよいかわからない人も多いと思います。
そこで今回の記事では七輪の火の起こし方から炭の量まで、七輪の使い方を解説していきます。
ぜひこの記事を参考にして、七輪の使い方を理解し、より美味しく食材を食べてくださいね。
そもそも七輪とは
七輪とは移動できる調理用の炉のことで、炭を燃料に使用します。七輪は珪藻土を原料として作られています。珪藻土は断熱性や保温性が高いため、七輪を使用することで燃料の節約にも繋がりますよ。
七輪には「切り出し七輪」と「練り物七輪」の2種類があります。
切り出し七輪は職人が珪藻土を削って作成するため値段が少し高いです。
一方練り物七輪は珪藻土を練ってプレスして成形します。一般的に販売されている七輪は練り物七輪です。
よく七輪で焼くと食材が美味しくなると言われますが、その理由には七輪の遠赤外線効果があるからです。
珪藻土の主成分である、二酸化ケイ素は熱することで遠赤外線を発します。この遠赤外線により、食材全体に火を均一に通してくれます。
七輪の火の起こし方
まずは七輪の火の起こし方について紹介していきます。
準備するもの
七輪で火起こしをする際に必要な物は以下の5点。
- 七輪
- 着火剤
- 炭
- ライターなど点火できる物
- 火ばさみ
これだけの道具で火を起こすことができます。難しそうと思われている方もいると思いますが、実は七輪での火起こしは簡単です。
※塗料が塗ってある七輪は使い始めに空焼きを!
火起こしの手順を説明する前に注意点がひとつ。
物によっては七輪には珪藻土の粉が手に付かないことや耐水性を高める目的の為に内壁に塗料が塗られている場合があります。
塗料はアイボリー色が多く、塗料が残ったまま炭を起こすと臭気が発生してしまいます。
七輪の使い始めには塗料の有無を確認し、塗料がある場合は炭やバーナーで内壁を空焼きして燃焼させましょう。
塗料を燃焼できたら内壁の色がピンクグレーに変色するのでそれを目安としてください。
塗料の燃焼について詳しく解説してくれているサイトを見つけたのでリンクを貼っておきます。参考にしてください。
火起こしの手順
それでは火起こしの手順を説明します。
まず、七輪に火皿をセットし、そこに着火剤を置いてください。
次に着火剤の上から炭を置いていきましょう。この時に炭を小さく割っておくと火が付きやすくなります。また、詰め過ぎないようにすることで通風口からしっかりと酸素が回るのでさらに火が付きやすくなります。
炭を置いたら、着火剤に火をつけ、炭に火が移るまで待ってください。
炭が赤くなってきたら火おこしは完了です。網を上に置き、網が暖まったら食材を焼いていきましょう。
えー!めちゃくちゃ簡単なんだね!
でしょ!!
もし火が炭になかなかつかない場合は団扇や火吹き棒で酸素を送り込んであげるといいでしょう。火吹き棒は市販の物でもいいですが、自分は100均の指示棒を改造して火吹き棒を自作しました。
また、火が弱くなってきたら、炭を動かし、酸素がよく行き渡るようにしましょう。
七輪で使う炭の量は?
七輪を使う場合の炭の量は、使う七輪の大きさにもよりますが、炭が2段ほど重なるぐらい入れるのが無難だと思います。
炭が多すぎると火力が強くなりすぎてしまうので、最初は少なめにして火力が足りなければ炭を足すようにするといいでしょう。
七輪は小型な分、他のバーベキューコンロに比べて少ない炭の量で使うことができるので燃料代の節約に繋がりますよ。
七輪の後片付け
七輪を片付ける際はまず、炭火を消火してください。
水を溜めた金属製のバケツなどに炭を入れて消火する方法や、火消し壺に入れて窒息消火する方法があります。
どちらかというと火消し壺を使った消火のほうが乾燥させたまま保存できて炭を再利用できるのでおすすめです。
おすすめの火消し壺
炭火を消火したら、七輪の中に残っている灰や燃えカスを出しましょう。新聞紙などを広げ、七輪を逆さにすれば綺麗に出すことができます。
七輪から取り出した灰はそのまま捨てても構いませんし、植物の肥料にもできます。ただ、灰を肥料として使うと土壌がアルカリ化してしまうので、育てている植物に合わせて使用するようにしてください。
七輪は基本的に炭さえ片づければ、お手入れは必要ありません。汚れが気になる箇所があれば水をかけずに雑巾などで軽く拭くようにしましょう。
後片づけが楽なのも七輪の良いところです。他のバーベキューコンロだと油汚れなどを洗うのがとても大変ですし、手入れに時間をかけたくないという方は七輪を使うことをおすすめします。
何度も言いますが、七輪は水洗いしてはいけません。珪藻土の性質上、水に濡れてしまうと、崩れやすくなったり、割れやすくなったりするので水では洗わないようにしてください。また、水辺や雨の日に使う場合でも濡らさないように注意して使用するようにしましょう。
まとめ
今回の記事では七輪の火の起こし方から使う炭の量について紹介しました。
七輪は食材を美味しく調理できるだけでなく、燃料の節約にもなりますので、とてもコスパが良いです。
また、持ち運びもできるので、キャンプでも問題なく使用できます。
今回の記事で紹介した七輪での火の起こし方を参考にして、家族や友人と七輪を囲んでバーベキューを楽しんでください。