車中泊に付き物なのがお酒。
車中泊で飲むお酒は最高ですよね!
ところで、今どんどん厳しくなっている飲酒運転。
会社でも口酸っぱく言われてるんではないでしょうか?
『飲んだら飲むな。飲むなら乗るな。』
この言葉、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
話は戻りますが、車中泊は当然車の中で過ごすもの。
車内で飲酒をするなら飲酒運転の問題が付き纏います。
今回は車中泊で飲酒をする時に注意するべきポイントを解説します。
飲酒運転に関する正しい知識を持って、車中泊を快適に過ごしましょう。
飲酒運転となるアルコール濃度
飲酒運転には次のように道路交通法で定められた体内のアルコール濃度の基準数値が存在します。
血中アルコール濃度0.3mgもしくは呼気アルコール濃度0.15mg以上
運転手の体内からこの数値のアルコールが検知されると飲酒運転となります。
※細かくいうとアルコール濃度によって酒気帯び運転と酒酔い運転(酒酔い運転の方が罪が重い)の2つに分類されるのですが今回はどちらも含めて飲酒運転とさせていただきます。
飲酒運転は一番軽い罪でも3年以下の懲役又は50万円以下の罰金となり、更に90日間の免許停止となってしまいます。
更には会社をクビになる、前科持ちとなるなど、人生を棒に振るう恐れもあります。
本当に飲んだら乗るな!だね。
車中泊でお酒を飲んだら飲酒運転になる?
では車中泊の場合、お酒を飲んで車内で過ごすだけで飲酒運転となるのでしょうか?
結論としてはエンジンをかけていようがハンドルを持とうが車を発進させなければ飲酒運転にはなりません。
つまり車中泊の時にお酒を飲むのはなんら問題無い。ということですね。
※例え話でエンジンをかけていようがと言いましたが、実際は車中泊時にエンジンのかけっぱなしはよろしくないです。その理由はこちらの記事で解説しています。
車中泊でよくある飲酒運転パターン
車中泊の時に車を移動させるとしたら次の2パターンが非常に多いと思います。
近くのコンビニに行く
ひとつめは小腹が空いたり、お酒を切らしてしまったりした場合に近くのコンビニへ買い出しへ行くパターンです。
移動中に事故を起こしたり、コンビニ店員に通報されることで発覚します。
駐車場内の移動
ふたつめは車の位置を変更するために駐車場内を運転することです。
駐車場は道路ではありませんが飲酒運転としてみなされます。
他の利用者の車にぶつかったり、通報されることで発覚します。
主にこの2パターンが多いと思われます。
しかし、どちらもお酒を飲む前に準備しておけば運転が発生することもありませんね。
アルコールを分解するにはどれくらいかかるのか
では、お酒を飲んだらどのくらい運転ができないのか。
一般的にアルコールの分解にかかる時間は次のような式で計算することができます。
「※純アルコール量(g)÷(体重×0.1)=アルコール分解に要する時間」
※アルコール量の計算方法
お酒の量(ml) × アルコール度数/100 ×0.8(アルコールの比重)= 純アルコール量(g)
例えばアルコール度数5%のビール500mlの場合、
500×5/100×0.8=20なので、
純アルコール量は20gとなります。
体重60kgの人が500mlのビールを1杯飲んだ場合のアルコール分解時間は、
純アルコール量20g÷(体重60kg×0.1)=3.3時間
つまりアルコールの分解に3.3時間かかる。ということです。
お酒を飲めば飲むほど分解にかかる時間が増えていくよ。
この計算式はあくまで目安です。
アルコールの分解能力は個々人で違いますし、年齢なども関わってきます。
最近では、自分の呼気から簡単にアルコール濃度をチェックすることができる道具も販売されています。
これを使い、基準値である0.15mgを超えなければアルコールは抜けていると判断できます。
車中泊でお酒を飲む際は(車中泊だけに関わらないですが)持っていると便利ですね。
最低1人は飲まない人がいた方がいい
複数人で車中泊に行く場合、最低誰か1人はお酒を飲まずにいつでも運転できる状態にしておいた方がいいです。
誰かが体調不良になったり、場所によっては自然災害に巻き込まれそうになったり、不審者に襲われたりなど、車を急に動かしたくなるような原因は複数考えられます。
飲めない人は残念ですが、万が一の事に備えておくと安心です。
泥酔するまで飲まない
先程も話したように車中泊でお酒を飲むのは車を発進させなければOKです。
しかし、過度な飲酒は厳禁です。
泥酔すると、迷惑行為につながるからです。
- 公用トイレで吐く
- 駐車場で吐く
- 気が大きくなり大声で騒ぐ
- 記憶がなくなるほど飲む
- トイレの回数が増える=ドアの開け閉めの音が何度も響く
大人ですから、言わなくてもわかってるとは思いますが、たまに現れるんですよね。こういうことをしちゃう人。
道の駅や高速道路のサービスエリアなど、他の利用者が多い場所では特に迷惑となります。
もう一度言いますがお酒の飲み過ぎは自粛しましょう。
まとめ:お酒を飲むなら準備を整えてから
車中泊中の飲酒について話しました。
- 飲酒運転は人生を棒に振るう恐れがある
- 車を発進させなければ飲酒運転にはならない
- お酒を飲むなら準備万端に。
- 計算やアルコールチェッカーで飲酒運転かチェックできる
- 飲み過ぎ厳禁
とにかく、お酒を飲んだら車の運転はダメ!ということを頭に入れておいてください。
ばれなければ大丈夫という考えはやめましょう。
事故によって他人の命を奪う可能性もあります。
その時に後悔しても遅すぎますよ。