大型のシェルターがあれば、広々としたワンルームでキャンプを楽しめますが、グループキャンプなど人数が増えた場合、プライベート空間が欲しくなるものです。
そんなとき、簡易的なインナーテントで個室を作れば、プライベートをさらに充実させることができるでしょう。
こういった目的で使えるテンマクデザインのモノポールインナーテントはおすすめのアイテムです。
この記事では、モノポールインナーテントの魅力やメリット・デメリットを解説します。ぜひ参考にしてください。
テンマクデザイン:モノポールインナーテントのスペック
まずはじめに、モノポールインナーテントにはノーマルタイプとメッシュタイプの2種類があります。
ノーマルタイプはフロントのみメッシュに切り替え可能なのに対し、メッシュタイプは前面メッシュ構造という違いがあり、価格は少しだけメッシュタイプのほうが安いです。
ノーマルタイプの方が汎用性に優れていて、メッシュタイプは通気性に特化しています!
それぞれのスペックを以下の表にまとめました。
素材 | ・ウォール: ポリエステル68D生地、ポリエステルメッシュ ・フロア: ポリエステルタフタ68D(PUコーティング) ・ポール: グラスファイバー | ・ウォール: ポリエステルメッシュ ・フロア: ポリエステルタフタ68D(PUコーティング) ・ポール: グラスファイバー |
耐水圧 | 1,200mm | 1,200mm |
収納サイズ | 約510×110×110mm | 約510×110×110mm |
組立サイズ | 約2,100×700×970(高)mm | 約2,100×700×970(高)mm |
重量 | 約1.28kg | 約1.14kg |
付属品 | ポール×4本、収納ケース | ポール×4本、収納ケース |
価格 | 税込 5,060 円 | 税込 4,378 円 |
違いは素材・重量・価格の3点です。
オールシーズンで使うならノーマルタイプ、夏に使うならメッシュタイプがおすすめです!
テンマクデザイン:モノポールインナーテントの魅力
モノポールインナーテントの魅力は以下の3点です。
- テンマクデザインが設計している
- 機能性の高いインナーテント
- メッシュ付きテント
それぞれ説明します!
テンマクデザインが設計している
テンマクデザインは、「WILD-1」のオリジナルブランドで、日本の気候やキャンプスタイルに特化したキャンプギアをリリースしている人気ブランドです。
テンマクデザインの代表的なテントは「サーカスTC」というワンポールテント。居住スペースが広く、シンプルでスタイリッシュなデザインが人気の理由です。
ちなみに、本記事で紹介する「モノポールインナーテント」は、テンマクデザインが『寝ることだけに特化したテント』を追求した結果、完成したテントです。
ですから、カンガルースタイルのキャンプを目指すなら「サーカスTC」と「モノポールインナーテント」の2つがあれば完結します。
テンマクデザイン同士の組み合わせは相性が良いですよ!
機能性の高いインナーテント
インナーテントとはテントやタープ内に設営するテントのことですが、快適に過ごすには通気性が高いことが条件です。
モノポールインナーテントは、通気性とデザイン性を兼ね備えた優秀なテントです。気持ちよく中で過ごせるのでおすすめです。
メッシュ付きテント
モノポールインナーテントはフロントパネルが二重加工になっているので、ファスナー1つでメッシュ状態を閉じ、周りから見えなくすることでプライベート空間に切り替えられます。
キャンプにもプライベート空間は必要ですよね。
モノポールインナーテントの3つのメリット
モノポールインナーテントは、コストパフォーマンスの高い優秀なテントな上に以下の3つのメリットがあります。
- 自立式テント
- 組み立てが簡単
- 軽量でコンパクト
それぞれ解説します!
自立式テント
自立式テントとは、ペグダウンしなくてもテントが自立するテントのことです。ペグが必要ないため、場所を選ばずに設営できるメリットがあります。
モノポールインナーテントは、ドーム型の自立式テントなので汎用性が高く、ソロキャンプからグループキャンプまで、幅広いキャンプスタイルで活用できます。
組み立てが簡単
モノポールインナーテントはシンプルな設計で組み立てが簡単というメリットがあります。
設営に必要なメインポールは1本だけで、初めての場合でも迷わず組み立てられます。
デザインもシンプルで、どんなスタイルにもマッチします!
軽量でコンパクト
モノポールインナーテントは総重量1.28kgと軽量で持ち運びやすいインナーテントです。
コンパクトでバックパックにもサクッと入る大きさなので、ソロだけでなく、サブテントを持っていきたい人にもピッタリな製品です。
また、モノポールインナーテントには優れた機能性も備わっています。
例えば、前述したメリットに加え、テント全体がPUコーティングされているので、耐水圧は2000ml程度あります。
フライシートなしの状態でも、小雨くらいの雨量であれば問題ありません。
モノポールインナーテントの3つのデメリット
モノポールインナーテントのデメリットは以下の3つです。
- 寒い季節に単独で使えない
- 小さなタープでは覆えない
- 専用のフライシートがない
インナーテントゆえに、メインテントと比べるとデメリットも存在します。
それぞれ解説します!
寒い季節に単独で使えない
モノポールインナーテントはフライシートが付属していないため、寒い季節での単体使用はできません。
秋冬キャンプで使う場合、大型テント内にインナーテントとして設置し、カンガルースタイルを採用しましょう。
小さなタープでは覆えない
モノポールインナーテントのサイズは、縦70cm×横210cm×高さ97cmとソロ用にしては少し大きめのテントになります。
それゆえに、小型のタープだとテント全体を覆うことは難しいでしょう。大型テントとの相性はバツグンですが、小型タープとの相性はイマイチです。
専用のフライシートがない
モノポールインナーテントは、就寝時のプライベート空間を作るためのインナーテントなので、フライシートが付属していません。(メインテントやタープと組み合わせることが前提のテントなので当然といえば当然ですが。)
単体での使用は想定されていないため、おすすめしません。
モノポールインナーテントはサブテントとして優秀!具体的な活用例
モノポールインナーテントは、サブテントとしても優秀です。実際の活用例として、以下の3つがあります。
- 簡易的な就寝用テント
- 荷物置き場
- 子供の遊び場
モノポールインナーテントは汎用性が高く、使い勝手のいいテントです。
それぞれ解説します!
簡易的な就寝用テント
寝ることに特化したモノポールインナーテントは、就寝用の個別テントとして有名になりました。
そのまま地べたに置いて使用可能ですが、コットの上にインナーテントを配置すれば、蚊帳付きの簡易ベットになります。
暑さを感じる季節ならメッシュにして通気性アップ!
荷物置き場
就寝用に使わないとしても、荷物置き場のサブテントに使えます。
食材などを野生動物から守ったり、荷物の盗難を防ぐ効果もあるのでおすすめです。
軽量なので、テントを設営してからも自由に動かすことができます!
子どもの遊び場
モノポールインナーテントの中は広々としているため、小さな子ども2人くらいなら余裕で遊べる広さと高さがあります。
メッシュ状態にすれば外からでも中の様子が見えるので、多少離れて遊ばせていても安心です!
インナーテント内に、エアマットやウレタンマットを広げれば、より快適な子どもの遊び場を作れます。
モノポールインナーテントを実際に使った感想
筆者が実際にモノポールインナーテントを使用して感じたことは以下の3点です。
- 寝具ギアを入れても広々
- 天井が高く圧迫感を感じない
- 大きな出入り口でコットも楽に入れられる
- プライバシーを守れて安心
購入を検討される方は、ぜひ参考にしてください。
それぞれ解説します!
寝具ギアを入れても広々
ソロ用テントですが、大人用のエアマットやコットを入れても余裕がある広さです。
シュラフや枕を一緒に入れれば、快適な睡眠がとれます!
天井が高く圧迫感を感じない
モノポールインナーテントは天井が97㎝と高いため、寝るときに圧迫感を感じません。
小さな子どもであれば、立って着替えられます。窮屈感を感じることはありません!
大きな出入り口でコットも楽に入れられる
モノポールインナーテントの出入り口は大きな三角形状です。
大きな出入り口のおかげでコットも楽に出し入れでき、煩わしさがありません。
ちなみに出入り口はフロントパネルのみで、リアパネルにはありません。
フロントパネル全面をメッシュ構造にできるため、日中はメッシュにして通気性を高め、夜間はメッシュを閉じて保温すれば快適です。
プライバシーを守れて安心
グループキャンプなど、大勢でひとつのシェルター内で過ごす場合、プライベートスペースを確保しにくいです。
そんなときにモノポールインナーテントが活躍します。着替えや就寝時に周囲の目を気にすることがなくなるため、万が一のトラブルを防げます。
モノポールインナーテントを冬に単体で使うのはNG
モノポールインナーテントは冬でも使えますが、以下の3つの理由から単体で使うには厳しいです。
- 積雪に耐えられる耐水性はない
- 通気性があるので冬は寒い
- ワンポールテント内のインナーテントとして活躍
積雪に耐えられる耐水性はない
前述したようにモノポールインナーテントにはフライシートがないため、大雨に短時間耐えられる程度の耐水性能です。これは雪の場合でも同様で、モノポールインナーテント単体では積雪に耐えられません。
降雪地帯での単体使用は後悔するかも…。
通気性があるので冬は寒い
モノポールインナーテントはシェルターやワンポールテント内のインナーテントとしての使用を前提にしているため、通気性の良い構造です。
これは夏などはメリットとなるのですが、冬だとデメリットに変わってしまいます。単体での使用は無謀と言えます。
ワンポールテント内のインナーテントとして活躍
もし冬キャンプでモノポールインナーテントを使うのであれば、カンガルースタイル推奨です。ワンポールテントと組み合わせて使えばテント内に個室が作れるので、インナーテントの利便性を感じることでしょう。
また、これだけだと寒いため、冬用のシュラフ、マット、コットなどの寝具ギアをあわせて準備しましょう。
まとめ:モノポールインナーテントは使い勝手の良いキャンプギア
テンマクデザインのモノポールインナーテントを紹介しました。
モノポールインナーテントはメインテントにはなりませんが、サブテントとしてポテンシャルが非常に高い製品です。コストパフォーマンスも良いので、1つ準備しておけば、キャンプスタイルの幅が広がることでしょう。とくに、ワンポールテントとインナーテントを組み合わせた、カンガルースタイルにピッタリなテントです。