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【製作記録】プレスとハンマーで鉄板からTurk風鉄フライパン自作!

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キャンプの醍醐味としてキャンプ飯がありますが、料理をするのに活躍するのがフライパン。

熱伝導率と蓄熱性に優れており、鉄製のフライパンを使用することでお肉をこんがりジューシーに焼き上げることができます。

ぱら

それを食べた時にはもう…至福…

しかし、鉄フライパンは物によりますが買うとそこそこのお値段。

そこで、僕は普段鉄工所で働いており、フライパンを作る設備も整っていた為、買うなら作ってみるか!と自作にチャレンジしてみることにしました。

今回はキャンプ用の鉄フライパンを自作した製作記録となっています。フライパンの自作に興味がある方は参考がてらに是非読んでみてください。

関連:1000円で鉄筋ランタンスタンドを自作!鉄の加工は案外簡単!

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俺流!鉄フライパンの自作工程

自分のフライパンを作った工程は以下の通りです。

  1. サイズ決め
  2. 素材切断
  3. 黒皮除去
  4. プレート部プレス曲げ
  5. 持ち手曲げ

ひとつずつ説明していきます。

turk(ターク)のフライパンを参考にサイズ決め

まず、フライパンの寸法を決定します。

自分は鉄フライパンで有名なブランド、turk(ターク)のクラシックフライパン24cmを参考に寸法を決めました。

プレートの深さと持ち手の長さは全体のバランスを見て感覚で決めました。

タークのフライパンは持ち手の先端が曲がっており、それを考慮して取手は長めに設定。早速作っていきます。

素材切断

寸法が決まったので鉄板をフライパンの形に切断。

材料は4.5mmの鉄板を採用。鉄板が厚い方が食材が美味しく焼けるとのことなのですが、あまり厚くするとその分重くなってしまうので、とりあえず4.5にしとくか。って感じで決めました。(つまりテキトーです)

切った素材がこちら。

自作鉄フライパンの素材

切断はNCプラズマで行いました。プログラムを作ればその形に切ってくれるので便利です。

この形になればいいのでグラインダーで切っても問題はありません。

グラインダーの使い方は【DIY初心者】大活躍の最強電動工具、ディスクグラインダーの使い方。で解説しています。

グラインダーで黒皮を除去

鉄には、表面に黒皮という鉄を圧延した時にできる膜があるのですが、これがあると後のシーズニングの工程で邪魔になりそうなのでグラインダーで削り落とすことにしました。

ぱら

これが正しいのかは正直わかりません。

前述したシーズニングのことと、単純に不衛生な気がしたので自分は黒皮を除去しました。

鉄フライパンを曲げる前に黒皮を除去

グラインダーをかければすぐに鉄の地肌が出てきます。

プレート部分プレス曲げ

フライパンのプレート部分を曲げます。

曲げる方法はプレスです。

プレスを使った曲げのイメージはこんな感じ。

下から、リング状の型・素材鉄板・上の型の順番でセットし、押すことで円錐台の形に曲げることができるという方法です。

実際にセットした写真はこちら。

鉄フライパンプレス曲げ

このまま押すことでこうなりました。

鉄フライパンのプレートをプレスで加工

思ったより上手く曲がりました。中心が少しずれているのは残念ですが、まあこれも良さということで(笑)

ハンマーで持ち手曲げ

最後に持ち手を曲げます。

まずは持ち手の角度がきついので、少し緩やかにします。

いつでも調整できるのでとりあえずこのくらい。

最後にタークのフライパンのように、持ち手の先端を曲げます。

その辺にあったパイプを固定し、それに沿って叩いて曲げました。

これで完成です。

ぱら

結構かっこよくないですか!?(自己満)

あとはシーズニングを行わなければいけません。そちらの方の記録は後に載せたいと思います。

反省点

今回のフライパン自作を終えていくつか反省点があります。

まずは2.5㎏と重くなってしまったこと。

持ち手を持つことで更に重く感じます。

鉄フライパンなので重いのは当たり前なのですが、持ち手をもう少し細くしたり、板厚を薄くするなど、軽くする方法はいくつかありました。

もうひとつは底の中心がズレたこと。

僕はそんなに気にしてなかったのですが、妻に見せると底がズレているのが気に食わないと言われてしまい、そこから凄く気になるようになりました。(苦笑)

プレスで押す際に中心は確認したのですが、結果的にズレてしまい、僕の技術の低さが表れていますね!笑

プレス無しで曲げるとしたら必要なもの

今回、僕はプレスを使ってフライパンを曲げましたが、誰もがプレスを使える環境では無いですよね。

そこで、プレスがない場合にフライパンを自作するならどのような方法でやればいいのか、自分なりのやり方を解説します。

必要なもの

プレスがない場合は以下のものを用意しましょう。

  • ディスクグラインダー(素材切断用)
  • ペン(鉄板に切断線を書く用)
  • ハンマー
  • 円柱形の鉄(曲げの型となる)
  • 根気

最低でもこの5つは必要だと思います。

根気はネタではありません。ハンマーで叩き曲げを行うなら、なかなかの根性が必要です。(綺麗な形に仕上げるなら)

また、必須では無くともガスバーナーがあるとより綺麗に加工が可能となります。(鉄は加熱することで加工しやすくなる為)

作り方

作り方は以下のような手順となります。

鉄板に線を書く

鉄フライパンの素材罫書き

フライパンの形を鉄板へ書き込みます。

黒い油性マジックペンで書くと見やすいと思います。

鉄板は4.5mm以上の叩き曲げとなると、炙らなければ曲げるのが難しくなってしまいますので、1.6〜3.2mmでやるのが良いかもしれません。

ディスクグラインダーで切断

鉄板に書いた線に沿ってディスクグラインダーで切断します。グラインダーじゃなくても切れればなんでもOKです。

自分の手などを切らないように手袋を着用すると安全です。

切り終わった後はバリ取りを忘れずに行いましょう。グラインダーでバリ取りも可能です。

グラインダーは本当に万能工具で幅広く活躍してくれます。1台持っておくと便利ですよ。

マキタのグラインダーは少し高いですがその分性能・安全性共に優れているのでおすすめです。コードレスなのもメリットです。

曲げ

曲げは鉄板の下に底の広さ分の円柱型の鉄を敷き、ガンガン叩いて円錐台を形成していく方法が早いと思います。

イメージとしてはこんな感じ。白い部分が素材の鉄板です。

ぱら

円柱型の鉄の入手はなんとかしてください!としか言えないです。ごめんなさい。

コツは1箇所ばかりを曲げていかずに、全体的に徐々に形を作っていくこと。

根気のいる作業となりますがここは丁寧に行いましょう。

ガスバーナーを使う場合は鉄板が赤くなるくらい加熱すると簡単に曲げることができます。

ただ、当然ですが触れないくらい熱くなるので、火傷防止の為に皮手袋を着用してください。

プレートの曲げが終わればあとは持ち手を好みの角度・形状に調整するだけです。ここは簡単です。加熱の必要もありません。

万力があるとやりやすいです。

これで完成です。ざっくりな説明ですがこの方法でも一応フライパンを作ることは可能だと思います。

実際にやったわけではないのですが、経験上問題ないかと。

ただ、何度も言うように綺麗に仕上げるにはそれなりの時間と手間がかかる筈なので、買った方が手っ取り早いかもしれません。それを言ったらお終いなんですけどね!

なにか質問や気になることがあれば、僕のTwitter(@parafamcamp)まで問い合わせて頂ければ可能な限りお答えします。

まとめ

鉄フライパンの自作記録でした。

お試しでやってみましたが、思ったよりかっこいいものが完成して満足です。

やはり自作したものはオンリーワンで愛着が湧きますね。キャンプで使うのが非常に楽しみです。

少々専門的な内容となってしまいましたが、参考になれば嬉しいです。

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