砥石を交換することで研削から切断までなんでもこなすディスクグラインダー。
鉄や木材などどんな素材にも対応でき、こいつが1台あればDIYで非常に重宝するでしょう。
しかし便利な反面、砥石が高速で回転するグラインダーは正しく使用しないと怪我をする危険もあります。
逆に言うと正しく使えば安全だし超便利!
今回はグラインダーをほぼ毎日使ってる僕が、構造や使い方を説明します!
ディスクグラインダーとは?
ディスクグラインダーとは円形の砥石を高速回転させて鉄や木を加工する電動工具です。
素材・目的に合わせて砥石を交換することで金属・木材・石材の研削から切断まで行えるので汎用性は他の工具よりも優れてます。
ディスクグラインダー1台あれば作れちゃう。という場合もあるのでDIY初心者が最初に買うことをおすすめします。
他にも最初に買うべき道工具は何点かあるのですが、詳しくは下記のページで説明してます。
ディスクグラインダーの構造
上の写真は僕が所有しているMITACHIのディスクグラインダーに付属していた取説から撮影したものです。
※HITACHIではなくMITACHIです。誤字ではありませんよ!
メーカーによってスイッチの位置などは違いますが、基本的な構造はどのメーカーも同じです。
各部位の役割を簡単に説明します。
- 砥石…加工する部分。先ほど説明したように砥石によって役割が変わる。
- ディスクカバー…作業者への砥石や火花を防ぐカバー。
- スピンドルロック…砥石の回転をロックさせるボタン。砥石交換時に使用。
- カーボンホルダ…※カーボンブラシが内蔵される部分。
- ホルダキャップ…カーボンホルダを塞ぐキャップ。
- エンドケース…電気配線を収納している部分。
- エンドケースカバー…エンドケースを保護するカバー。
- モーターハウジング…モーターを収納している部分。
- スイッチレバー…電源のON/OFFを切り替えるスイッチ。
※カーボンブラシとはモーターを回転させるのに必要な部品で、電気を一定方向に流してくれる役割がある。
実際に使っていてよく触る事になるのは消耗品である砥石と交換時にスピンドルロック。あとは当然スイッチ。
そしてたま~にカーボンブラシの交換。(毎日使っていても半年に1度交換したかな~?程度)
他の部分はぶっちゃけほとんど触ったことないですね。
ディスクグラインダーの正しい使い方で危険を無くす。
冒頭でも言ったようにグラインダーは便利ですがその反面危険も潜んでいます。
正しい使い方を知り、危険を最小限に留めましょう。
使い方さえ間違えなければ怖くないよ!
ステップ1.砥石の選定と交換方法
まずは加工物の材質とどんな加工をするかで砥石を選定します。砥石の種類については後で軽く説明します。
使用する砥石が決まったらグラインダーへ取り付けます。
取説内の砥石交換方法を撮影したものです。
スピンドルロックボタンを押し込むとスピンドルが固定されるので、ディスクトメナットを反時計回りに緩めて外します。
あとは使いたい砥石をはめこみ逆の手順で締め込むだけです。
ちなみに写真ではスパナを使用してますが、僕はいつも手でやってます。
しっかりと締めていないと回転時に砥石が飛んでいく危険があるのでがっちりと締め込みましょう。
ステップ2.AC電源の場合スイッチに注意!
スイッチがオンのままコンセントを差してしまうと砥石が急回転して本体が暴れ回ります。
例えるならシャワーを手で持たずに水を出した時にぶおんぶおん!って暴れるイメージ。(笑)
刃物が暴れているのと同じなので非常に危険です。
必ずスイッチがオフになっていることを確認してからコンセントを差すこと!
万が一この状況になってしまったら暴れている本体を止めようとせずに、すぐにコンセントを抜きましょう!そうすることで止めることができます。
スイッチの確認は欠かしちゃだめだよ。
ステップ3.グラインダーの正しいかけ方
ここまで来てやっと本番です。いよいよ加工スタートですよ!
グラインダーをかける時の角度は15°~30°です。
立てれば立てるほど砥石の外周一点に力がかかり欠けやすくなります。
欠片が飛散するだけでなく、偏芯により振動が大きくなり腕への負担も大きくなってしまうので砥石の立てすぎに注意しましょう。
逆に寝かせすぎると今度は削れません。
この理由から15°~30°が理想です。
また、新品の砥石は外周に角があり、押し出すようにかけると加工面に食い込んでしまいます。
なので角が落ちるまでは手前に引く方向にかけるとスムーズに使うことができます。
砥石の角が落ちれば前後どちらも食い込まずに使えるよ。
グラインダーの使い方はyoutubeでも見れます。例えばコメリ公式チャンネルの動画はシンプルでわかりやすい内容です。
グラインダーの砥石の種類と選び方
ディスクグラインダーは砥石を交換することによって研削から切断まで行うことができます。
例えば上の写真では左から
- 荒削り用(目が粗い)
- 仕上げ用(目が細かい)
- 切断用(砥石が薄い)
となっています。
種類はかなり多彩で迷うくらいですが、どんな素材にもマッチするのがメリットです。
これがグラインダーの一番の強みだね。ここにテキストを入力
ディスクグラインダーに使える砥石にはこんなに種類があります!
砥石には『粒度』や『結合度』などの選定基準があります。
ただしそこまでシビアに選定をしなくてもいいんじゃないかな。と個人的には思っています。
限りある道具でなんとかするのがDIYだろ?
用意したり調べるの面倒なだけでしょーが。
適当な説明ですいません。砥石の種類もyoutubeで紹介している方がいました。参考にしてください!
グラインダー使用時の適切な保護具
グラインダーで加工すると大量の粉塵が舞います。
これをまともに長時間吸い込んでいるとじん肺と言う恐ろしい病気にかかってしまう恐れがあります。
なのでグラインダー作業時は防塵マスクを着用することを推奨します
また、どうしても砥石の破片が飛散するので、目に入らないよう保護メガネも着用しましょう。
他にも火花や騒音に注意
鉄を加工する場合は上の写真のように大量の火花が飛散します。
この火花が周囲の可燃物へ引火し、火災が起こった事例もあるので注意しましょう。
作業場の整理整頓は基本!
また、グラインダーはスイッチオンしただけで大きな騒音を発生します。
周囲の迷惑にならないようにしましょうね。
まとめ:ディスクグラインダーは怖くない!便利!
出典:amazon
グラインダーの基本的な使い方を説明しました。
正直、最初は恐怖心があるかもしれませんが難しい作業ではないのですぐに慣れます。
しかし慣れた時こそ怪我につながるのでそこだけは気を抜かないように!