テントの中でも人気なカテゴリーである2ルームテント。魅力的なテントがたくさん販売されていますね。
我が家ではサバティカルのアルニカを使っていますが、他の2ルームテントとの性能の違いは気になるところです。
そこで今回は、ヒマラヤが展開するブランド、VISIONPEAKS(ビジョンピークス)の2ルームテント”クアトロアーチ”との性能を比較してみました。
結論としてこの2つのテントの違いは以下の6点となります。
- デザイン
- キャノピーの仕様
- インナーテントの仕様
- 天井フックの有無
- ルーフシールドの有無
- 価格
その他の項目についても比較しているので是非参考にしてください。
アルニカとクアトロアーチのデザインや仕様比較
テントを選ぶひとつの重要な要素として”デザイン性”があると思います。好みの見た目のテントを使いたいですよね。
アルニカのデザイン
クアトロアーチのデザイン
カラーが似ていて、どちらも左右対称な形状ですが、クアトロアーチはインナーテントを吊り下げる場所が決まっている為、設営の際は計画的に行う必要があります。(そこまで大きな問題じゃない)
逆にアルニカはインナーテントを両端に取り付けれる為、向きを間違えた!ということはありません。
どちらも全面メッシュ化やキャノピー化可能
どちらのテントも全ての出入り口をメッシュ化したり、キャノピーを作ることが可能です。
キャノピーの違いとしては、アルニカは側面の入り口3か所を跳ね上げるのに対して、クアトロアーチはルーフシールドをタープの様に側面に張り出して使う仕様となっています。
クアトロアーチのキャノピーはアルニカに比べると広く、サイドタープというイメージの方が合っています。
クアトロアーチの方がベンチレーターが多い
- アルニカ:4ヶ所
- クアトロアーチ:6ヶ所
アルニカよりもクアトロアーチの方がベンチレーターの数が多いです。この為、通気性はクアトロアーチのほうが良いと思います。(アルニカが悪いという訳ではありません)
インナーテントの使い勝手はクアトロアーチが勝る
- 中にポケット2ヶ所
- 中にポケット(2ヶ所?)
- インナーテントの外側に4つポケット
- インナーテント入り口にコードを入れるファスナー付き
クアトロアーチのインナーテントは外側にポケットがあったり、入り口にはコードを入れるポケットもあります。無くても困りませんが、あると便利ですね。
フライシート内もクアトロアーチは便利
クアトロアーチの天井にはランタンなどを吊るせるフックが2ヶ所に付いています。これは非常に便利。
アルニカにはこれが無いのでランタンを吊るすには工夫をしなければいけません。
アルニカとクアトロアーチの性能比較表
次に、双方のスペックを表にまとめました。
アルニカ | クアトロアーチ | |
サイズ | 奥行620×幅320×高さ210cm | 奥行620×幅330×高さ210cm |
インナーテントサイズ | 奥行220×幅300cm (取付時リビング奥行400cm) | 奥行220cm×幅300cm (取付時リビング奥行400cm) |
収納サイズ | 81×42×高さ35cm | 69×50×高さ45cm |
総重量 | 20.5kg | 22.7kg |
生地 | 【フライシート】 ルーフ:210Dポリエステルオックス ウォール:75Dポリエステルタフタ 【インナーテント】 ウォール:68Dポリエステルタフタ ボトム:210Dポリエステルオックス | 【フライシート】 75Dポリエステルリップストップ75D 【ルーフフライ】 ポリエステルリップストップ75D 【インナーテント】 ウォール: ポリエステルタフタ68D ボトム: ポリエステルオックス210D |
耐水圧 | 3000mm | 2000mm |
スカート | あり | あり |
シールドルーフ | なし | あり |
付属品 | ペグ×24本 3.5mロープ×4本 2.5mロープ×8本 | ペグ26本 ロープ11本 サイドタープポール(大)1本 サイドタープポール(小)2本 |
価格 | ¥88,000 | ¥99,000 |
※サイズについてはそれぞれ最大値を記載しています。
※付属品は本体・インナーテント・メインフレーム・収納袋を除いています。
アルニカとクアトロアーチのサイズはほぼ同じ
- アルニカ:奥行620×幅320×高さ210cm
- クアトロアーチ:奥行620×幅330×高さ210cm
幅が少し違うだけでほぼ同じサイズです。(インナーテントも同じサイズ)
形状もどちらも”扇形”で同じなので居住感は同等と言えるでしょう。
収納袋のサイズが違うから畳み方が変わってくる
- アルニカ:81×42×高さ35cm
- クアトロアーチ:69×50×高さ45cm
収納サイズに関してはクアトロアーチの方が小さいように感じます。
ただ、テント自体のサイズは同じなので収納袋に合うように畳み方が変わるというだけかと。
アルニカしか持っていないのでなんとも言えませんが、サイズだけ見ると運びやすいのはクアトロアーチだと思います。
重量はクアトロアーチの方が重い
- アルニカ:20.5kg
- クアトロアーチ:22.7kg
重量はクアトロアーチの方が約2kg重いです。
クアトロアーチにはルーフシールドや跳ね上げ用のポールが付属するので、その違いでしょう。あくまで初期の総重量が違うというだけですね。
アルニカとクアトロアーチの生地はほぼ同じ
- 【フライシート】ルーフ:210Dポリエステルオックス、ウォール:75Dポリエステルタフタ
- 【インナーテント】ウォール:68Dポリエステルタフタ、ボトム:210Dポリエステルオックス
- 【フライシート】75Dポリエステルリップストップ75D
- 【ルーフフライ】ポリエステルリップストップ75D
- 【インナーテント】ウォール: ポリエステルタフタ68D、ボトム: ポリエステルオックス210D
アルニカのフライシートは210D(デニール)に対して、クアトロアーチのフライシートは75D。それ以外の生地は同じです(織り方は違います)
耐水圧はアルニカの方が高い
- アルニカ:3000mm
- クアトロアーチ:2000mm
アルニカの生地は防水加工を施している為、耐水圧は高めです。かといってクアトロアーチの方が防水性が低いという訳ではありません。
クアトロアーチにはルーフシールドを取り付けられる為、むしろアルニカよりも通気性を保ちつつ耐水性も優れている可能性があります。(通気性が良いと結露しにくいというメリットがあります)
価格はクアトロアーチの方が約1万円高い
- アルニカ:¥88,000
- クアトロアーチ:¥99,000
クアトロアーチにはルーフシートやサイドタープ用のポールが付いていたり、細かい部分で便利な点が多いように感じます。価格の差はこのあたりが理由だと思います。
アルニカとクアトロアーチの違いは6つ
アルニカとクアトロアーチ、どちらも優秀なテントですがその中で違う点をまとめると以下の6つとなります。
- デザイン
- キャノピーの仕様
- インナーテントの仕様
- 天井フックの有無
- ルーフシールドの有無
- 価格
もしこの2つのテントのどちらにしようか迷っているのなら、この6項目を基準に選ぶと良いかもしれません。
ただ、どちらもお値段以上の性能で、コスパの良いテントです!