ついに我が家のメインランタンを購入しました。
Vapaluxのm320アーミーグリーンです。
お高いですが、とにかく人気でどのショップにも在庫が無かったランタン。他のランタンで妥協せずに1年以上入荷を待ち続け、ようやくゲットすることができました。
結果的に本当に買って良かったと思えるランタンでした。
本記事で使い方や明るさなど解説していくのでこのランタンに興味がある方は是非最後まで読んでみてくださいね。
ヴェイパラックスm320スペック
ヴェイパラックスm320のスペックは以下の通り。
・サイズ:φ160×本体高さ345mm全長
・重量:1.9kg
・燃 料:灯油(ケロシン)(タンク容量900cc)
・燃焼時間:約10時間
・明るさ:320CP(キャンドルパワー、1CPでろうそく一本分の明るさ)
・付属品:マントル2枚(1枚は装着済み)、取説
・製造:韓国製(本場は英国)
・価格:¥42,900(税込)
正直このランタン、高いです。でも買って全く後悔してません。それに燃料は灯油で安いのでなが〜く使えば元は取れる…はず。詳しいメリットは後ほど解説します。
似ているランタンにペトロマックスのHK500
燃料がケロシンのランタンとして、ヴェイパラックスの他に代表的なのがPetromax(ペトロマックス)のHK500。
出典:アマゾン
・サイズ:φ170×400mm
・本体重量:2.4kg
・タンク容量:1L
・燃焼時間:約8時間
・明るさ:500CP
このランタンも存在感があり、ヴェイパラックスに引けを取らない人気者。アマゾンやYahooに一応売っていますが定価よりは随分と高いです。(=品薄状態だと思われます。)
サイズはペトロマックスの方が一回り大きく、その分タンクの容量もペトロマックスのほうが大きいですが、実はヴェイパラックスの方が燃焼時間が長く、燃費が良いことがわかります。ペトロマックスの方が明るい分、燃焼時間は短いのかもしれません。
CP320はコールマンLPガスランタンと同じ明るさ
ヴェイパラックスの明るさは320CPと、ペトロマックスに劣ってしまいます。しかしこれはヴェイパラックスが暗いのではなく、ペトロマックスがかなり明るいと表現するのが正しいかもしれません。
例えば、ヴェイパラックスと同じ320CPのランタンにはコールマンの「ノーススター2500LPガスランタン」があります。
出典:アマゾン
このランタンもメインランタン(自サイト全体を照らすランタン)として多くの方が愛用している物で、それと同じ320CPのヴェイパラックスも充分明るかったですよ。
ヴェイパラックスm320の使い方
ヴェイパラックスm320を点灯する手順は以下の通り。
- ケロシンを800cc程入れる
- 圧力調整ネジ・ブラスノブ全開
- 予熱皿一杯にアルコール注入し点火
- 3分程度放置
- 圧力調整ネジを締めて10回ポンピング
- 安定したら30回ほどポンピング
それぞれの手順を詳しく説明していきます。
ケロシン(灯油)を800cc程入れる
まず始めにタンクへ灯油を800cc程入れます。ケロシンは灯油のことで、ガソリンスタンドで買えるものや家庭で使ってるものも全てケロシンです。
サイフォンポンプを使うか、漏斗を使うとこぼさずに入れることができるので便利ですよ。
圧力調整ネジ・ブラスノブを全開
灯油を入れたらキャップを閉め、キャップ先端に付いている圧力調整ネジとその上にあるブラスノブを全開(反時計回り)にしておきます。
予熱皿一杯にアルコール注入し点火
ランタンのホヤガラスを上にスライドさせ、予熱皿が一杯になるまでアルコールを注ぎます。
この時にノズルの長いオイラーがあると非常にやりやすいですよ。
アルコールを注いだら一度点火します。SOTOのスライドガストーチはトーチが伸びるので安全に点火することができるので重宝しました。このアイテムは汎用性が高いですね。
アルコールに点火する前にマントルが捻れていたり、歪んでいないか確認しましょう。自分はそのまま空焼きしてしまい、マントルの形が左右非対称になってしまいました…。
3分程度放置
点火したら大体3分程度放置します。(アルコールが無くなり切らないくらいまで)さきほどちらっと言いましたが、この時に新品のマントルが付いている場合は空焼きも同時に行うことができます。もう一度言いますがマントルの形状を整えてから空焼きすることをおすすめします。
こんな感じでマントルが不均一に取り付けられていることがあります。
予熱は灯油を気化させる為
そもそもなぜ予熱が必要なのでしょうか?ガソリンランタンは予熱なんて必要無いイメージですよね。
予熱の理由は灯油を気化させる為です。灯油はガソリンに比べると沸点が高い為、アルコールを燃やしてヴァポライザーを熱する必要があるようですよ。この予熱のことをプレヒートと言います。
圧力調整ネジを締めて10回程度ポンピング
予熱皿のアルコールが無くなる直前で圧力調整ネジを完全に締め、ポンピングを開始します。
ポンピングはフルストロークで10回程度。手順が合っていればマントルが点灯する筈です。点灯したら30秒ほど様子を見ます。
安定したら30回ほどポンピング
マントルの灯りが安定したら追加で30回程度ポンピングします。それ以上のポンピングはヴァポライザーに負担をかけ、寿命を縮めてしまうのでNGです。
炎が出たり、不完全燃焼になっていた場合はすぐに消火して再び予熱から始めましょう。焦る必要はありません。
ランタンの灯りを消す時は圧力調整ネジを全開にし、圧を抜きます。
マントルの取り付け方法
ランタンのマントルは使っていくうちに劣化していき、交換しなくてはいけません。
ヴェイパラックスのマントルは両切りタイプのものです。上下どちらも開口になっているタイプですね。
取り付け方法と言っても難しいことではなく、図のようにマントルの形を整えつつ被せるだけです。
ここでマントルが捻れていると不恰好になってしまうので気になる方は注意してください。
代用できるマントルはあるのか
ヴェイパラックスの純正マントルは1枚770円とそこそこの値段です。なので他の両切りタイプのマントルで代用している人が多いようです。
よく聞くのは大王マントルとキャプテンスタッグのマントル。大王マントルは1枚300円程、キャプテンスタッグは1枚230円程とどちらも純正に比べると半額以下の値段で買うことができます。
大王マントル
キャプテンスタッグ
ヴェイパラックスm320のメリット
ヴェイパラックスm320に感じたメリット、良い点は以下の3点
おしゃれすぎる
やはりこのランタンの1番の魅力は見た目が最高にカッコいいことじゃないでしょうか?キャンプにハマり、初めてこのランタンを知った時はカッコ良すぎる!!!と興奮しました。
僕が自作したランタンポールとの相性も抜群。(自画自賛)
初めて使った時は夢に見ていたヴェイパラックスのランタンに妻と長い時間惚れ惚れしていました。
ちなみにこのランタンポール、材料費1000円くらいで作ることができました。少し専門技術は必要ですが、1000円で鉄筋ランタンスタンドを自作!鉄の加工は案外簡単!で製作方法を記事にしているので気になった方はこちらも読んでみてください。
音が静か
ヴェイパラックスm320は音が静かみたいです。(ごめんなさい他のランタンの音を知らないです。)
例えば先ほども登場したペトロマックスのHK500。このランタンに比べるとかなり音が小さく、静かみたいですね。
確かにこのランタンのシューッという音は心地良い音量で、聞いていると気分が上がってきます。
燃費が良いし燃料代も安い
前述しましたが、このランタンは同じケロシンランタンで有名なHK500よりもタンク容量が少ないにも関わらず、燃焼時間が長く、燃費が良いです。
さらに灯油はホワイトガソリンに比べて格段に安いです(別の方の記事で灯油の方が20倍くらい安いと書いていました)。ランタン本体の価格は高いですが、長く使えば使うほど得していくのはケロシンランタンではないでしょうか。
デメリットはやはり値段が高いこと…
おしゃれで燃料費もかからないヴェイパラックスのランタンですが、本体価格が高いのに加えて、シェードなどのオプションを揃えると更にお金がかかるのがデメリットかな?
種類にもよりますが、シェードだと6000〜10000円くらいしますし、純正のランタンケースは8000円もします。全て揃えればざっくり6万円くらいとなってしまうんですよね。
それに定期的に交換しなければいけないヴァポライザーも5000円程します。ヴァポライザーに関しては台湾で製造している真鍮製の物に交換すれば清掃が可能で交換する必要はなくなるそうです。
ランタンケースは純正じゃなくても他にたくさんある
シェードはさすがに純正の物を使った方が一体感が出てカッコいいと思いますが、ランタンケースに関しては純正よりも安いものがありますよ。拘らない方はこれでも良いかと。
SUKU:43×20×20㎝
ビジョンピークス:36×18×18cm
まとめ:高かったけど全く後悔無し!
ヴェイパラックスm320の紹介をしました。
値段は高かったですが、妥協せずにこのランタンを買って本当に良かったと思えます。そしてますますキャンプにハマってしまう我が家なのでした…笑
人気商品でなかなか定価で手に入らないですが、購入を検討している方は粘り強く色んなショップをチェックしてみてくださいね。