これは…僕が実際に体験した出来事である…。
なんて怪談話風に入ってみました。どうも、ぱら(@parafamcamp)です。
みなさんマダニってご存知ですか?
そうです。あの殺人虫です。
大袈裟ではなくマジでマダニのせいで死人が出ており、巷では恐れられている虫です。
僕もネットでちらっとしか見たことがなく、「うわ〜気持ち悪いな〜」とどこか他人事のように考えていました。
その時はまさか自分がマダニに噛まれるなんて知らずに…。
今回は僕がマダニに噛まれて(刺されて)から、摘出するまでの記録となります(笑)
他の方に同じ思いをしてほしくないので是非一度読んでください!
※ここから先はマダニや僕の汚い脚の写真が登場します。嫌悪感を抱く方はすぐに読むのをおやめください。
ある日の夜、噛まれていることに気づく。
最初に言いますが、僕はマダニにいつ噛まれたのか全くわかっていません。
ある日の夜、いつも通りの生活を送り就寝しようとしていたのですが、何気なく右膝の上あたりを見ると3〜4ミリのぷらぷらしているカサブタが。
こんなところケガしてたかな〜と思いつつ取れかけているカサブタを引っ張ると、あれ?取れない。
皮膚と薄皮一枚で繋がっているだけな筈のカサブタがなかなか取れません。
ん…?なにかがおかしい…。
よく見てみると…(このあとマダニが登場します)
脚が生えてる!!!!!
え!?これマダニ!?きもー!!と夜中にぎゃーぎゃー騒ぐぱら夫婦。
もうビビりまくりです。まさか自分が噛まれるとは思ってもいませんでしたし。
そこからはGoogleでマダニについて猛検索。
簡単にまとめると、マダニに噛まれると様々な感染症を引き起こす可能性があり、最悪の場合死に至ることもあるようで、想像以上に恐ろしい虫だということがわかりました。
病気に関してはこちらのサイトで詳しく解説されています。
そんなマダニですが普段は山や公園の草むらに潜んでおり、そこを通った人間や犬などにくっついて吸血するようです。
意外と身近にいるんだね…。
発覚3日前に鹿の角を探しに山に行った
マダニに噛まれた原因に心当たりがあるとすれば、発覚する3日前に鹿の角を探しに山へ入ったことです。というか確実にこれ。
この日は膝くらいまである草をかき分けながら1時間ほど歩き回りました。
後で知りましたが、笹藪、更にけもの道はマダニがいる確率がかなり高いようです。僕はマダニの群れの中に自分から飛び込んで行ったということですね(笑)
一応虫対策として上下ウインドブレーカーを着用していましたが、今思えば靴はランニングシューズ、ズボンの裾は窄めてなく足元のガードは弱かったかもしれません。
無知って怖いですね…。
マダニに噛まれたタイミング
マダニに噛まれたタイミングは大きく分けて2つ考えられます。
- 足下からマダニが侵入し、噛まれた
- 衣類に付着したマダニを持ち帰り、噛まれた
発見した時、山へ行ってから3日経っているにも関わらずマダニの大きさはそこまで変わっていなかったので(発見時で3〜4ミリ)後者が濃厚だと個人的に考えています。
マダニに刺されたらできるだけ早く摘出せよ!
マダニに刺されると様々な感染症にかかる危険がある為、できるだけ早く摘出し、リスクを減らすことが重要みたいです。
基本的には皮膚科で取ってもらうのがベターなようですが、発見時は夜中。病院は救急しかやっていません。
マダニについて調べていくうちに、刺されてからの時間経過が短い場合は、自分で抜くことも可能であることがわかりました。(ただし自己責任)
ワセリンを使って摘出を試みる
マダニを自分で抜く方法はいろいろと出てきましたが、僕が試したのがワセリンを使った方法。
マダニを覆うようにワセリンを塗ることで、マダニが窒息し取れやすくなるみたいです。
刺されてから時間が経ってない場合はこれで取れたという報告が多かった為、早速試すことにしました。
今回使ったのは家にあった子供用のワセリン。
これを綿棒で厚めに塗ります。
マダニがしっかり包まれていることを確認して30分放置。その後ワセリンを拭き取ります。(この時にマダニが取れる場合もあるらしい?)
マダニは触っても動かなくなりました。恐らく死んだのかな?
あとはピンセットや毛抜きでマダニを抜くだけ。引っ張ってみます。
が、どんなに引っ張っても抜けません。ぐりぐり回してもだめです。
マダニは吸血の際にセメント様物質という接着剤で皮膚とガッチリ固着するようで、僕の場合マダニに噛まれていることに気付くのが遅かったようです。
無理矢理抜くと頭が残りそう。ということで諦めて翌日皮膚科へ行くことにしました。
ちなみにマダニを抜く時は
- マダニの腹を潰さない(体内の菌が押し出されて注射のようになる為)
- 無理矢理抜かない(口器が残ってしまう為)
この2点は厳守するようにしましょう!
翌日皮膚科へ
翌日の朝一で皮膚科に行ってきました。
先生に見てもらうと「これは完全にマダニだね〜。レーザーで肉ごと抉るね♪」とさらっと怖いこと言われました。
レーザーの光が目に悪いということで、目隠しをされ、麻酔を打ちました。(目隠しされると怖さ倍増)
そしてレーザー開始。シューッと音は聞こえますが全く痛くありませんでした。
恐らく10秒ほどで「はい取れたよ〜もう死んでるね。」と取れたマダニを見せられました。(写真撮れなかったです)
治療後の傷がこちら。見事に穴があいています。
治療自体は全く痛くありませんでしたが、治療費は薬代合わせて3500円程となかなか痛かったです。
これで僕とマダニとの戦いに終止符が打たれました。
熱などの症状がでないか経過観察
マダニ摘出から2〜3週間は感染症などの症状が出ないか経過観察します。
何も無いことを祈ります。
マダニ対策でするべきこと
マダニの被害を避ける為に以下の対策を行うといいでしょう。
地肌へ侵入されない服装
まずは服装。マダニだけでなく蚊や蜂の対策にもなる重要な要素です。
※服装は長袖長ズボンを前提に話を進めていきます。
頭を守るために帽子を被る
まずは頭を守りましょう。マダニは頭皮にも噛みつくそうです。もしマダニが頭皮に刺さっているとしたら、恐らく相当大きくならないと気づかないのではないでしょうか?
そんなことにならない為にも帽子を被り、頭を守りましょう。
帽子を被ることで熱中症対策にもなりますよ。
ハイネックのインナー着用
襟元からマダニが侵入してきたり、露出した首が噛まれることも考えられます。
ハイネックのピチッとしたインナーを着ればこれらの対策となるでしょう。
通気性と速乾性に優れている物を着れば夏の暑さにも影響を受けずに着ることができます。
このようなインナーが無ければ首にタオルなどを巻くという方法もありますよ。
ズボンの裾は靴下に入れる。またはインナー着用
ズボンの裾と靴下の間に隙間があるとそこからマダニが侵入してくる可能性があります。(今回僕はこれが原因で刺された可能性が)
対策としては裾を靴下の中に入れてしまうか、インナーを履いて足首は靴下の中に入れればいいでしょう。
靴もメッシュ素材などのものではなく、トレッキングシューズなど足をしっかり守ってくれるものを履きましょう。
帰宅後はマダニがいないかチェック
山などから帰ってきた時は衣類や身体にマダニが付着し、連れて帰ってきてる可能性があります。
そのため着ていた衣類は洗濯カゴに入れる前に入念にマダニが付着していないかチェックし、自分は入浴することでマダニの付着をチェックしましょう。
虫除けスプレーも効果的
マダニには虫除けスプレーも効果的です。やはりアウトドアの際は蚊やマダニ対策で虫除けスプレーを使用しておきたいところです。
ただし市販の虫除けスプレーは子供に使えない場合があります。
子供にも使える虫除けスプレーはハッカ油を使って作ることができるのでハッカ油の簡単虫除けスプレーの作り方とは?ハッカ油の用途もご紹介も読んでみてください。
以上3つの対策を紹介しました。
僕はマダニにいつ噛まれたのかわからないほど無痛でした。つまり知識が無ければ身体にくっついているかどうかすらわからないということですよね。これってかなり怖いことだと思います。
偶然たまたま見つけたからよかったものの、今もまだ吸血されていると思うとゾッとします。
これからはとにかく対策を怠らないでアウトドアを楽しんでいきたいと思っています。
あなたも気をつけて!
まとめ:マダニに刺されたあとは病院に行かないという選択肢は無い
僕がマダニに刺された時の話をしました。
怖い思いはしましたが良い経験にもなりました。
とにかく僕が言えることはマダニに刺されていることに気づいたらできるだけ早く皮膚科で摘出してもらって!ということだけです。
自分で抜くことも可能ですが、病気にかかるリスクを考えると病院に行く以外の選択肢は無いと個人的に考えます。
あなたに同じことが起こりませんように。