先日、Trangia(トランギア)のラージメスティンを購入しました。
今では様々な会社が販売しているメスティンですが、その元祖と言えるのがトランギアのメスティン。使うのが楽しみです。
ところでトランギアのメスティンは、使う前にバリ取りとシーズニングをすることを推奨されているようですよ。
本記事では実際にメスティンのバリ取りとシーズニングを行った内容を記録しているので是非参考にしてください。
メスティンにシーズニングが必要な訳
まず始めに、なぜメスティンにシーズニングが推奨されているのでしょうか。
シーズニングといえば鉄製の鍋やフライパンの表面を油でコーティングすることですが、アルミ製であるメスティンには無縁な気もしますよね。
もちろんそのまま使うこともできますが、トランギアのメスティンはクッカーのようにアルマイト加工(簡単に言うとコーティング)がされていない為、そのまま使うと焦げ付きや変色の恐れがあるみたいです。
それらを防ぐ為に、メスティンもシーズニングを行うことが推奨されているという訳です。
では次からは実際に、僕がメスティンを使う前にバリ取りとシーズニングを行った内容を記録していきます。
メスティンのバリ取り
買ったばかりのメスティンは蓋・本体共に縁の部分にバリがあり、手を切る可能性があるのでヤスリで落とすことをおすすめします。
それでは早速ヤスリをかけていきます。
今回使用したのはセリアに売っていたキューブ型のヤスリ。4面それぞれの番号が違う為、荒目(#240)から仕上げ(#800)までこれひとつで行うことができます。
持ちやすくて力も入れやすいので重宝しています。
もちろん削ることができれば何を使ってもOK。
まずは粗目面でバリを削り落とし、その後に仕上げ面で滑らかにしていきます。
ヤスリがけの際は削った時に細かいカスが発生するのでメスティンの下に何か敷くと掃除が楽ですよ。また、僕は素手でやりましたが本来は手袋を着用すると安全です。
ある程度削ったら指で触ってバリが取れたか確認します。この時に指切らないように注意してください。
これを本体と蓋の両方行います。
余談ですが、買ったばかりのメスティンは開閉が物凄く固くて結構な力が必要でしたが、ヤスリがけをした事で開閉がとても楽になりました。
米のとぎ汁を使ってシーズニング。やり方はとても簡単
バリ取りが終わったらシーズニングをします。
一般的な鉄製品のシーズニングは油を使うのですが、メスティンのシーズニングに使うのは米のとぎ汁です。
シーズニングの手順は以下の通り。
取手を外し、中性洗剤で洗う
先に言うとメスティンのシーズニングはとぎ汁で煮るのですが、取手部分にはゴムの部分があるので必ず取り外してください。
一緒に煮ると劣化や損傷の原因となってしまいます。
取手を外したら中性洗剤で洗います。
メスティンを鍋に入れる
全体がすっぽり入るサイズの鍋へメスティンを入れます。
鍋がない場合はメスティンに直接とぎ汁を入れて沸かしても良いのですが、これだと内面しかシーズニングすることができません。
外側の変色等を防ぐ為にできれば全体をシーズニングしておきたいところです。
米のとぎ汁を鍋に入れ15分ほど煮る
メスティンが完全に浸るまでとぎ汁を入れます。
鍋の上面ギリギリまで入れると沸騰した際に溢れてしまうので注意です。
とぎ汁を入れたら沸騰させて15分程煮立たせます。
メスティングツグツ pic.twitter.com/mdW0Ltiy7I
— ぱら🦥一生キャンプ初心者 (@parafamcamp) May 16, 2021
水とスポンジで洗う
15分程経ったら水とスポンジで洗います。この時、メスティンがある程度冷えてから洗うと急冷による変形を防ぐことができます。
また、中性洗剤は必ず使わないでください。今できたばかりの皮膜が落ちてしまいます。
シーズニング完了
これでメスティンのシーズニングが完了です。
前後の比較はこちら。
写真ではわかりにくいですが、うっすらと白い膜が出来ているように見えます。
このようにやり方は非常に簡単なので是非試してみてください。
牛乳でやる方法も
メスティンのシーズニングは牛乳でも可能なようです。
やり方はとぎ汁を使った方法と同じです。しかし大量の牛乳を廃棄することになってしまうので個人的にはやはり米のとぎ汁で行うのがおすすめです。
シーズニング後のメスティンの手入れ方法
シーズニング後のメスティンは酸化皮膜(コーティング)を剥がさないように手入れする必要があるので、スポンジで水洗いが基本となります。
洗剤を使ったり、金たわしなど硬いもので擦るとコーティングが剥がれてしまうので注意してください。
シーズニングは毎回やらなきゃだめ?
メスティンのシーズニングは使うたびに毎回行わなくてはいけない。というわけではなく、汚れてきたり焦付きやすくなってきたタイミングで行えばOK。
更に言うとメスティンでお米を炊いた場合、内面はシーズニングをしているのと同じなので強く擦らない限りしばらくは皮膜を維持できる筈です。
アルマイト加工をされたメスティンはシーズニング不要
現在では多くの企業からメスティンが販売されています。その中でもアルマイト加工(酸化皮膜があらかじめ作られている)をされたメスティンはシーズニングが不要です。
シーズニングが面倒に感じるならアルマイト加工がされたメスティンを買えば手間が省けますよ。
値段もそんなに変わらないしね!
アルマイト加工がされたおすすめのメスティンは以下の3つ。
MiliCamp:MR-250 Pro
バリ取りとシーズニングがしてあるのですぐに使うことができます。
また、メモリが付いている為計量カップも不要で便利な製品です。
LIVE IN NATURE:AFTM8-A
黒い見た目がおしゃれでかっこいいメスティンです。
こちらもシーズニングはもちろん、バリ取りも不要です。
CAPTAIN STAG メスティン
有名なアウトドアブランドであるキャプテンスタッグからもメスティンが販売されています。
蓋のロゴマークが特徴的ですね。
まとめ:メスティンのシーズニングはあくまで推奨
メスティンのシーズニングについてやり方を解説しました。
- メスティン使用前はまずバリ取り
- シーズニングは焦付きなどを防ぐ為に行う
- 必須ではなくあくまで推奨
- シーズニング後は水洗い
- 毎回行う必要は無い
- アルマイト加工がされたメスティンはシーズニング不要
アルミ製のメスティンは雑に扱うとすぐに損傷して使えなくなる可能性があります。シーズニングなどの手入れをし、相棒として長持ちさせられるようにしましょう。