先日、turkのフライパンを参考にして鉄フライパンを自作しました。
個人的にかっこいいフライパンが完成しました。ここから更にシーズニングを行うことで初めて使える状態になります。
鉄製品のシーズニング自体は全くの素人で、ネットなどで調べながらやってみることに。
本記事は鉄フライパンのシーズニング記録となっています。ズボラな僕はかなり簡易的な方法でやりました。
しかし結果的には割といいんじゃない?って感じだったので是非参考にしてください。(素人目ですが。)
※今回のシーズニング方法は決して正しいやり方とは言い切れません。あくまで参考程度でよろしくお願いします。
鉄フライパンの製作方法は【製作記録】プレスとハンマーで鉄板からTurk風鉄フライパン自作!で紹介しているので興味のある方はこちらも読んでみてくださいね。
シーズニングとは
シーズニングとは鉄製のスキレットや鉄板、フライパンの表面に油を馴染ませ、酸化膜を作ることで錆や焦げ付きを防止することです。
鉄製品は手入れが面倒で扱いにくいイメージがあるかもしれませんが、逆にしっかりと手入れしていけば劣化せずに半永久的に使える相棒として育てることができるようです。
相棒を育成…俺の少年心がくすぐられる…
ちなみにアルミ製であるメスティンもシーズニングが推奨されています。
こちらは米のとぎ汁で行うので鉄製品のシーズニングとはまた違う方法です。僕も以前にメスティンのシーズニングを行ったことがあるので、気になる方はメスティンを使い始める前にバリ取りとシーズニングを。やり方解説!も読んでみてください。
シーズニングやってみた!
僕は以下の手順でフライパンのシーズニングを行いました。
- 鉄の地肌を出し焼き入れ
- 洗剤で洗う
- フライパンを加熱
- 油投入
- 煙が出なくなるまで加熱
それぞれ説明します。
鉄板の地肌を出し裏側も含めて焼き入れ(から焼き)
まず、僕の場合フライパンを自作したのですが、素材となる鉄板には圧延の際に黒皮という膜が形成されています。
これが実際の素材なのですが、全体的に色がグレーになっているのがお分かりでしょうか?
これが黒皮と言われるもので、これは鉄が錆びつくのを防ぐ役目もあるようなのですが、今回はこれが邪魔となるのでグラインダーを掛けて鉄の地肌を露出させます。
この処理を終えて初めてフライパンの形状に加工していきます。
加工後、フライパンを加熱し酸化させます。このように一定の温度まで加熱すると色が青くなり、これが酸化した証となります。あらかじめ酸化させることで錆びなくなるという原理のようですよ!
裏側も含めて全体的に青くなるまで加熱します。綺麗な青になりました。
革手袋を着用してても加熱後のフライパンは持てないほど熱くなるのでガスバーナーを使うことをおすすめします。
加熱の際は火災に充分注意してくださいね。
焼き入れ後は水で急冷せずに自然に冷ますようにしてください。
洗剤で洗う
焼き入れが完了し、早速油を馴染ませていきたいところですが、まずはフライパン表面に残っている油分等を取り除く為に洗剤で洗います。
洗剤は中性洗剤(食器用洗剤)を使いました。
フライパンを加熱
ここからシーズニング本番です。
まず水分を飛ばす為にフライパンを加熱します。煙が出なくなるまで加熱しましょう。
加熱の際は結構な煙が出るので(この工程で出なくても後の工程でかなりの煙が出ます)屋外で行うことを推奨します。
油投入!アマニ油を使用
加熱したらその状態で油を注ぎ、キッチンペーパーなどで全体に塗ります。
油には不乾性油・半乾性油・乾性油の3種類があり、乾性油であるアマニ油を使いました。
家庭にあるサラダ油は半乾性油で、それを使っても問題ないようです。
使ってはいけないのが不乾性油であるオリーブオイル。上手く膜が出来ないとのことなので使うのはやめておきました。(中にはオリーブオイルを使うという情報もありました。)
油注入後、キッチンペーパーで塗っていきます。
油を全体に塗ったら残った油は容器などに移しておきましょう。
煙が出なくなるまで加熱
あとは煙が出なくなるまで加熱します。
ムラを無くす為に全体的に加熱するようにしました。淵の部分もフライパンを傾けて加熱します。
ここで取っ手も加熱したかったのですが、プレート部分が熱すぎて持てなかった(勿論革手袋は着用していました)ので今回は諦めました(苦笑)
ここでもガスバーナーがあると便利だと思います。
僕は煙が出なくなったらもう一度油を塗って加熱しました。もしかしたら一回で充分かもしれません。
これでシーズニングが完了です。本来は野菜クズを炒めたりするみたいですがその場に無かったのでやめました。
準備不足なところが君らしいよ…
ムラが出来た…シーズニングに失敗したら。
ムラが出来るなど、シーズニングに失敗してしまっても大丈夫。
一度洗剤で油を落とし、再び加熱して水分を飛ばして…ともう一度最初からやり直せばいいだけです。
もし失敗してしまっても安心してくださいね。
早速料理してみた!
シーズニングが完了したので早速フライパンを使って料理してみました。
わくわく。
メニューはベーコンエッグ。
目玉焼きがスルッと取れました!一応成功ということでいいのでしょうか?
そして肝心の味ですが、めちゃくちゃ美味しかったです。さすが鉄フライパン!
ということで個人的にはシーズニング成功ということにします。
シーズニング後は洗剤で洗ってOKらしい
シーズニングが完了したフライパンの使用後の手入れですが、ぬるま湯とたわしだけで洗うという情報と、洗剤で洗っても大丈夫!という情報が入り混じっています。
洗剤を使ってはいけない理由としては、せっかく慣らした油も落としてしまうことになるからみたいです。
どちらが正しいのかまだわかりませんが、僕は洗剤を使って洗いました。
その方が清潔な気がするじゃん?
一度馴染んだ油は洗剤で洗っても簡単には落ちないという方が多かったので、信じさせていただきます。これから様子を見て洗剤を使うか判断していくつもりです。
ちなみに、フライパン使用直後はある程度冷めてから水を入れてフライパンの中で沸かせました。これだけでも汚れが浮いてきて簡単に取ることができましたよ。
フライパンは使うたびに育っていく
鉄フライパンは使うたびに油が馴染んでいき、どんどん鍛えられていく為半永久的に使えるのが特徴です。
シーズニングの情報収集中、使うことが1番のメンテナンスという言葉もいただきました!
正しい手入れを重ねてこのフライパンも孫の代まで受け継いでいきたいと思っています。笑
まとめ:個人的にシーズニング成功
自作した鉄フライパンのシーズニング方法を紹介しました。
僕がやった方法は油を塗って加熱するだけとかなりシンプルで簡単な方法でしたが、まあそれなりに上手くいったんじゃない?と思っています。詳しい人からしたら何してん!ってなるかもしれないですが…。
フライパンの使用感も悪くなかったし、これからキャンプでガシガシ使って美味しい料理を作っていきたいです。